2016年1月29日金曜日

台湾総統南沙訪問

台湾の馬総統は28日、台湾が実効支配している南沙諸島の太平島を訪れました。これに対して、米国は南シナ海問題の 平和解決に寄与しないと「失望」を表明。南沙諸島の領有権を主張するベトナム、フィリピンなどの周辺国も反発しました。

馬総統は到着後に談話を発表し、南シナ海の領有権を改めて主張。訪問の目的として春節を前にした現地駐在員の慰問や自身が提唱する「南シナ海平和イニシアチブ(主導権)」の実現計画の発表を挙げました。また、太平島の平和的使用の推進や、法的地位の明確化を強調した。

台湾総統の太平島訪問は、2008年2月の陳氏以来です。

米国務省のトナー副報道官は27日の記者会見で、台湾及び関係当事国に対し、緊張を高める行動ではなく緩和を努めるよう促すと不快感を表明しています。

一方、中国外務省の華副報道局長は28日記者会見で中国固有の領土だ。両岸、中国人は祖先から続く中華民族の財産を守る責任があると述べ、反対しませんでした。

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