2016年1月11日月曜日

アルカイダが欧州攻撃警告

2011年にリビアのカダフィー政権崩壊に繋がった米英仏軍などによる軍事介入について再検討している英議会外務委員会は7日、11年2月のブレア元首相とリビアの最高指導者カダフィー大佐の電話会談記録を公表しました。この中で大佐は、政権が倒れれば、国際テロ組織アルカイダ系のイスラム過激派が地中海を支配し、欧州を攻撃すると警告していました。

リビアでは、11年2月15日に反政府デモが始まりましたが、政権が反政府デモ勢力に過酷な弾圧を加え、国際社会の介入を求める声が強まりました。

電話会談は2月25日二度行われ、ブレア氏は、事態を平和裏に解決するため、退陣して安全な場所に移るよう勧めましたが、カダフィー大佐は拒否しました。

米英仏軍などは3月19日、市民保護を理由にカダフィー政権へ空爆を開始し、8月には政権は崩壊しました。しかし、リビアではアルカイダ系の過激派組織ISなども勢力を拡大。混乱が続いており、地中海を挟んだ欧州へのテロの脅威が高まった。

外務委員会はブラント下院議員は政権崩壊後の過激派の伸長というカダフィーの予言的な警告を誤って無視されたかどうか検討したいとコメントしています。

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