2006年に元ロシア情報機関員リトビネンコ氏がロンドンで毒殺された事件を調査している英公聴会の報告書が21日、公表され、プーチン大統領が恐らく暗殺を承認したとの見解を示しました。ロシアが国家として英国内で暗殺を関与したと強い疑いが英側から示されたことで、両国の関係が再び悪化する可能性もあり得ます。
暗殺についてロシア側は一貫して関与を否定。インタファクス通信によると、ロシア外務省のザハロワ情報局長は英国が政治問題化していると即座に反論をしています。
報告書公表を受けたメイ英内相は下院で極めて深刻に受け止めていると表明。駐ロシア大使を外務省に呼び不快感を伝えると共に、暗殺共犯とされるロシア人容疑者2人の資産凍結する方針を明らかにしました。
公聴会は英政府が設置し、ロバート・オーウェン判事の指揮で15年1月裁判所で開始されていました。
プーチン政権を批判し、00年に英国へ亡命したリトビネンコ氏は06年11月、ロンドン市内のホテルで元ロシア情報機関員ルゴボイ、コフトゥン両容疑者と会った際、お茶に放射性物質ポロニウムを盛られ、3週間後に死亡しました。リトビネンコ氏は英対外情報部(M16)のために働いていました。
報告書は入手可能なあらゆる証拠や分析を総合すると、ロシア連邦保安局(FSB)のリトビネンコ氏殺害作戦が恐らくプーチン大統領により承認されたと結論つけ。ルゴボイ、コフトゥン両容疑者がこの作戦を実行したと考えられます。
英当局は既にルゴボイ容疑者の引き渡しを求めましたが、ロシア側は憲法上許されないと拒否。この事件で英ロ関係は外交官を互いに追放するなど冷戦後最悪の状態に一時陥りました。
遺族はプーチン政権による核テロと主張しています。リトビネンコ夫人は報告書公表後記者会見し、ロシアに対する制裁実施を英政府に求めました。
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2016年1月23日土曜日
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