2016年1月31日日曜日

インドネシア新幹線着工出来ず

インドネシア・ジャワ島の高速鉄道整備工事が、監督官庁の許認可が下りず、足踏み状態である。中国が日本との受注競争に競り勝ち、21日には着工式まで開いたが、書類が中国語で書かれており担当官が理解出来ず、事業契約もまで調印されていなく工事が出来ない状態が続いている。

新幹線整備計画では、首都ジャカルタとバントン間、約140㌔を結ぶルートで2019年開業を目指している。インドネシアの負担金はなしで、事業権期間は50年で、期間終了後は政府に引き渡される。

着工式典でジャコ大統領は、胸を張ってインドネシアと中国の協力が着工に至ったと述べているが、式典を欠席したジョナサン運輸大臣は、評価が終わっていないとして、建設許可は出していないという。

運輸省幹部は、地元のジャカルタ・ポストに5㌔区間の式典向けの使用を許可したが。必要な書類が未提出な上、書類の多くは中国語で書かれており事業の計画の評価が出来ない状態で、事業契約も未調印とのことである。

中国の計画では、4駅が計画されているが、その内1駅はハリス空軍基地の一部を使用するため、一部の議員からは、首都を防衛のための不可欠な基地だとして、見直しの声が出ている。

中国国内では、反対派は強制的な力で排除する事が出来るが、インドネシアは民主主義の国だけに、強制力での排除は出来ない。書類も中国語ではなくインドネシア語か英語で書くのが当たり前ではないかと思うのだが、中国の高飛車的な態度が書類からもうかがえる。

インドネシア高速鉄道では、日本が受注を前提に地質調査などを行ってきたが、中国の異常と言える格安の事業費にインドネシアが中国案を採用した。

中国で余っている鉄鋼やセメントさらに建設要員など中国から持ってきて事業を進める事になるのではないかと思われる。インドネシアは費用は出さないで済むが、この事業でインドネシアの建設要員は使うことはない事になるのではないでしょうか。

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