2016年1月15日金曜日

米・比、南シナ海協力

米・比両国は12日、ワシントン外務・防衛担当閣僚による安全保障協議会(2+2)を開き、フィリピン最高裁が米・比間の新軍事協定を合憲と判断したことを受け、南シナ海の海洋安全保障の維持に向け防衛協力を強化していくことを確認しました。

米・比は連携して、南シナ海の軍事拠点化を図る中国を牽制していく構えです。

新軍事協定は、米軍による比国内の基地の使用を認め、ローテーション形式での米軍の駐留拡大を可能にする内容。

中断していた米軍の展開先の選定作業を加速させ、2国間の共同訓練も増やします。米・比2+2は2012年以来、2回目。

カーター国防長官は協議に先立ち、航行の自由の維持は米・比防衛協力の側面の一つだと指摘。最高裁の判断はフィリピンと協力する新たな機会になると強調し、海洋安保能力の強化策などについて、近く結論を出したいと表明しました。

フィリピンの外相も海洋安保や海上活動の監視をめぐる米・比間協力は、地域の安定維持に前向きに貢献すると述べました。

米・比は14年4月に協定を締結しましたが、左派系活動らが違憲として最高裁に提訴していました。

中国の南シナ海での目に余る岩礁の埋め立てに対する、米・比間の協力強化で中国のやりたい放題を抑制させることが出来るのではないかと思う。

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