2016年1月22日金曜日

アフリカ南部で干ばつ(飢餓に1400万人直面)

国連の世界食糧計画(WFP)は18日、声明を発表し、エルニーニョ現象によって深刻化した干ばつによって、アフリカ南部で約1400万人が飢餓の危機に直面していると警鐘を鳴らしています。

最も悪影響を受けている国は、マラウイで人口の16%が飢餓に直面するとされます。次いでインド洋に浮かぶマダガスカルの190万人、ジンバブエの150万人と続いています。

声明では、多くの地域で雨が殆ど降らず、穀物を植え付ける短い次期が終わりを迎える中、前途が憂慮されると警告しました。

干ばつは同地域の大部分を襲い、南アフリカ共和国のトウモロコシ作付け地帯も影響を受けました。南アフリカはアフリカ大陸の中で最も進んだ経済を持つ、トウモロコシの主要生産国です。

南アフリカは記録を始めた1904年以来、2015年が最も乾燥した年になり、最悪の干ばつに直面しています。今季の作物収穫は悲惨な結果が予想され、トウモロコシを600万㌧を輸入する必要に迫られています。

マラウイなどの国ではトウモロコシは小規模農家で生産されています。生産者の多くは灌漑システムを整備する経済的余裕がないため、完全に雨水に頼っています。

科学者によると、干ばつは特に強いエルニーニョ現象によって悪化しています。

エルニーニョ現象は一般的にアフリカ南部を乾燥させ、アフリカ東部に大雨をもたらします。乾燥した気温の高い状態は、南半球の秋が始まる4月から5月まで続くと予想されています。

WFPの声明は特にアフリカ南部で食料と栄養に対する脆弱性として懸念されているのは、異常な比率の慢性的な栄養不足。マダガスカル、マラウイ、モザンピーク、ザンビアの子どもたちの成長阻害の度合いは、世界の中でも最悪だと懸念を表明しています。

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