2016年1月11日月曜日

スペイン、カタルーニャ州独立派政権樹立

スペイン東部のカタルーニャ自治州のマス首相は9日、州首相の続投を辞退すると表明した。スペインからの州独立を目指す各党の連立交渉で合意したものである。これにより、独立派が主導する州政権の樹立が確実となり、再選挙も回避しました。

昨年9月の同州議会選挙(135議席)では、マス氏率いる与党・民主集中(CDC)を軸とした保守系政党連合「共に賛成」が62議席を獲得。左派系の地域政党・民衆統一候補(CUP)の10議席と合わせて過半数を獲得しました。

ただ、CUPは連立交渉の際、独立後の政策として欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)からの離脱を求め、協議は難航。今月3日には、路線の違いを理由にマス氏の続投を正式に拒否していました。

連立交渉の期限となった9日、マス氏は「共の賛成」の州首相候補にならないと述べ、自身の続投よりも新政権樹立を優先する立場を表明。後任候補には州東部ジローナ市長でCDC所属のカルレス・ブイジュデモント氏を指名しました。州議会は10日に新首相の信任投票を予定しています。

一方、スペイン中央政府では先月の総選挙以降、連立交渉の不調から政権不在が続いています。カタルーニャ州の独立反対で一致する主要政党の対立は、同州の独立派を利する可能性もあります。今回、同州で独立派の新政権が確実となった事は、今後の連立交渉にも影響を与えます。

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