2018年2月16日金曜日

日本の過度な『韓国叩き』

最近、夕方の席で会った在日同胞2世が話した言葉である。豊臣秀吉の話まで出てきたが、日本で生まれてて70年以上生きてきた彼の話を聞き流す事は出来なかった。

在日同胞が経験した日常的な差別と苦痛は当事者でなければ分からない。また他の在日同胞は、「日本人の“腹いせ”の対象が日本社会の力の無い人、特に在日同胞だ」と話した。

在日同胞は日本の植民地支配と南北分断の苦痛を誰よりも痛感してきた人々である。そのため平昌冬季オリンピックの意味は特別だったようだ。本国に平和と統一の火種が回復するように望む気持ちが伝えられた。しかし韓国と平昌冬季オリンピックに対する日本社会の冷たい視線に対する懸念の方が大きく見えた。

実際に最近の平昌冬季オリンピックを巡る日本政府と一部のメディアなど、日本社会の対応は偏向的という印象を消す事ができない。北朝鮮の核・ミサイル開発による日本の危機感や対北圧力政策だけでは説明しにくい事が少なくない。

日本政府は『朝鮮半島有事の際』を想定した対応策や関連言及を、マスコミを通じて濾過せずに送り出して いる。訪韓前から安倍晋三総理が文在寅大統領に韓米連合軍事演習の速やかな実施を要求するだろうと憚りなく公言した。一部のメディアは『万が一の場合』としながら、平昌を狙った北朝鮮のミサイル攻撃を堂々と取り上げるなど、オリンピック開幕直前までも危機論を煽った。韓国の一部の保守団体のデモを繰り返し紹介したりした。保守志向の読売新聞は去る12日付で北朝鮮の応援団がつけた男性仮面の物議を報道して、『金日成が200人』というタイトルを付けた。

インターネットはさらに酷い。YouTubeで『平昌五輪』で検索すると愕然となる。韓国は北朝鮮の操り人形国だ、平昌は韓国国民にもそっぽを向かれてすぐに滅ぶだろう。『ヘイトスピーチ(差別・嫌悪発言)』に抵触する単語を使ってないだけで、『韓国嘲弄』と『嫌韓情緒』にあふれている。

問題はこのような退行的認識が一部のネチズンを超え、テレビ放送や出版など、メディア全体に拡散しているという事だ。去る11日にフジテレビに出たあるパネラーは、「大阪に北朝鮮のテロリストが大量に潜伏していて危ない」という内容の言及をした。大阪には在日同胞が多く住んでいる。このような状況で日本社会が平昌冬季オリンピックを契機にして、朝鮮半島が置かれた状況を真剣に見る事を期待するのはハナから無理だったのかも知れない。

日本の政治学者の白井聡は『永続敗戦論』で、日本の保守勢力が1945年の敗戦後アメリカに深く屈服する一方、挫折したナショナリズムのストレスをアジアに全力を尽くして敗戦を否認する方式で解いていると分析した。彼はこのような歪みが日本と周辺国に実質的な危険として近付いていて破局を呼ぶかも知れないと警告した。

日本は戦後70年過ぎても過去の侵略と殖民支配に対する責任を十分に負っていない。むしろ歴史・領土歪曲主張を強化して、『戦争ができる国家』への改憲を急いでいる。何にでも難癖をつけ、「在日同胞のせい」と攻撃しようとする動きは後を絶えないが、相当数の日本人はこれに無関心である。

日本のテレビのワイドショーの司会者はオリンピック直前の韓国社会の『混乱』の様子を伝えながら、 『韓国社会の閉塞感(ぎゅっと詰まった印象)』を原因に挙げた。最近の日本の過度な『韓国叩き』が敗戦以降の日本の『ねじれ』、『閉塞感』の噴出と言ったら偏向的と言うのだろうか。京郷新聞より

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