韓国政府は釜山の日本総領事館前の慰安婦像について、2015年12月の慰安婦問題をめぐる日韓合意の趣旨や対日関係を意識し、「時間がかかろうが、必ず克服できるよう努める」(黄教安首相)としている。
しかし、釜山では像撤去に向けた動きはなく、保存への動きが過熱している。地元の釜山市東区の朴三碩区長は「像の永久的な保存・管理の方案が必要」とし、防犯カメラや柵の設置などを約束。区は像を設置した市民団体と像の管理について協議している。
朴区長自らが慰安婦像に黙礼するなど総領事館前は“イベント会場化”しており、4日には像の周辺で芸術家団体が舞踊公演を行った。警察が「総領事館からの要請や集会に関する法律違反」などを理由に一度は禁止したが、聯合ニュースによれば裁判所が許可した。公演は11、18日にも計画されており、警察への申請は必要ないという。
日本との合意で「適切に解決されるよう努力する」と約束したソウルの日本大使館前の慰安婦像どころか、韓国政府は世論の反発を恐れ、釜山の像にも全く手出しできない状況だ。
6日には、在日本大韓民国民団(民団)の呉公太団長が尹炳世外相に慰安婦像の撤去を求めたが、尹氏は「重く受け止める」と述べ、明言を避けた。実行が伴わない韓国政府からは、今後も日韓合意にうたった問題解決に向けた「努力」の言葉だけが続きそうだ。 infoseek newsより
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