2017年2月8日水曜日

民間の犠牲者最多

国連アフガニスタン支援団(UNAMA)は6日、昨年1年間に、アフガニスタンで戦闘やテロで死傷した民間人が1万1418人に達し、国連が記録を取り始めた2009年以来で最悪となったと発表。同時多発テロへの米国の報復戦争から16年、今も紛争で多数の民間人が犠牲になっている。

UNAMAの年次報告書によると、16年の民間人死亡者は3498人、負傷者は7920人で、死傷者の合計は15年に比べ3%増。うち子どもたち3512人と約30%を占めています。

ザイド・フセイン国連難民高等弁務官は子どもや女性など社会的弱者が最大の犠牲者になっています。

反政府勢力タリバンにようる犠牲者が最多で4953人。一方、過激派組織ISによるものは15年比で10倍と激増し899人。アフガニスタン政府軍や国際部隊の空爆による死傷者も590人を数えています。

米国が関与を認めた昨年11月のクンドゥズ空爆では、国連によると民間人32人が死亡、26人が負傷しています。

アフガニスタン戦争時から08年までの民間人死傷者を国連が集計していません。09年からの累計だけで民間人死傷者は7万人を超えている。

報告書は、政府軍と反政府勢力が接する人口密集地での、路肩爆弾や自爆テロが一番大きな原因となっていると指摘。

カブールで記者会見した国連の事務総長特別代表は、最悪の記録を更新する年が続いていることに非常に悲しいことで、全当事者に、民間人の犠牲を回避するように求めています。

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