2017年2月6日月曜日

ロヒンギャ数百人死亡

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)3日、ミャンマー国軍による西部ラカイン州で軍事作戦で、数百人のイスラム系少数民族ロヒンギャが死亡した可能性が高いとする報告書を発表しています。

これに対して、ミャンマー政府は、ロヒンギャ武装組織を掃討する正当な作戦を展開していると反論しています。

報告書によると、国連の調査団はバングラデシュに逃れた204人のロヒンギャを対象に聞き取り調査を実施しています。このうち、96人の家族が殺害された他、性的暴行を受けたと証言しています。

報告書は、人道に対する罪に当たると指摘しています。ゼイド国連難民高等弁務官は声明で、ミャンマー政府は自国民に対する重大な人権侵害を直ちに停止すべきである。

一方、ミャンマー政府のソー報道官は、ロヒンギャは不法移民でありミャンマーの国民ではないと主張。ラカイン州で昨年10月国軍部隊が襲撃され少なくとも12人が死亡した事件や警察署が襲撃され9人が死亡した事件を挙げ、武装した犯罪者に対して、規定に従って治安回復をしていると主張しています。

CNN3日、昨年10月の襲撃事件を実行したロヒンギャ武装組織、信仰運動指導者へのインタビューを放映しており、この中でウタ・ウラーと名乗る指導者は、10月の襲撃は刀や斧を使った。今度はその時奪った武器で、軍・警察に対して使う。われわれ弾圧者と政府を攻撃し続けると語っています。

ソー報道官はCNNのインタビューでラカイン州の人々は治安部隊と過激主義者の両方を恐れながら暮らしていると指摘しています。

0 件のコメント:

コメントを投稿

日産ケリー前代表取締役の保釈決定 保釈金7000万円 東京地裁

金融商品取引法違反の罪で起訴された日産自動車のグレッグ・ケリー前代表取締役について、東京地方裁判所は保釈を認める決定をしました。検察はこれを不服として準抗告するとみられますが、裁判所が退ければ、ケリー前代表取締役は早ければ25日にもおよそ1か月ぶりに保釈される見通しです。一方、...