2017年1月3日火曜日

中・朝国境をゆく、史上最悪の洪水の爪痕

昨年12月中旬、極寒の中・朝国境を車で走った。国境を流れる川向こうの北朝鮮領は、これまでの映像や写真で見てきた通り荒涼とした土色の世界だったそである。中国側も案外、北朝鮮と同じで経済大国の面影は見いだせない。しかも、想像以上に今夏の洪水被害が広がっていた。

眼下に流れる荒れ地の一角、レンガ色の屋根が寄り添うように集まっている。ところどころ、雪が降り積もった街に人影は全く認められなかった。

零下10度。中国・吉林省延辺朝鮮族自治州の中朝国境の村、三合。その高台にある、村唯一の観光施設「望江閣」から、一部凍結した図們江(北朝鮮名・豆満江)の対岸に、北朝鮮・咸鏡北道(ハムギョンプクト)会寧(フェリョン)が見えた。

会寧は金日成(キム・イルソン)夫人で、金正日(キム・ジョンイル)総書記の実母である金正淑(キム・ジョンスク)氏生誕の地。北朝鮮最大級の収容所があった場所としても知られる。

図們江一帯は昨年8月から9月にかけて台風による大規模水害に見舞われた。「観測史上最悪」(北朝鮮当局)とされ、国連機関の推計では、北朝鮮側の死者・行方不明者は計約540人、家を失った被災者は約7万人に上るとみられている。

特に8月30日から31日の夜にかけて約4時間にわたり降った豪雨で、図們江の水位が6~12メートル上昇、洪水による被害が拡大したとされる。

国連の調査団の報告書によると、会寧市江岸洞では川の氾濫で、1177世帯4524人の住宅すべてが崩壊したという。 yahooニュースより

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