2017年1月10日火曜日

救急患者、放置され死亡

冬の寒さで増加する患者に対応できない事態が、英国の病院で相次いでいます。英国赤十字が「人道危機」と言うところまで深刻化。今年に入り英中部のウースターシャ王立病院では、長時間廊下で待たされていた患者が2人死亡し、病棟でも1人が死亡していたのが発見されるというショッッキングなニュースが報じられています。

冬季の患者に対し、国民保健サービス(NHS)がベッドや人員不足で危機的な状況にあることは、かねてから指摘されていました。

地元メディアの報道によると、これから死者は今月13日の間に発生、救急搬送された心臓発作の女性はストレッチャーに寝かされたまま廊下で35時間待たされ末に死亡しました。もう一人は、ストレッチャーの上で動脈瘤のため亡くなりました。

同紙に寄稿したNHSで働く医師は、現在の危機は、政府がトップダウンで進めてきた一連の組織再編の帰結だ。ケアの質が非情なほどに低下させられてきたと批判。政府による医療支出の国内総生産(GDP)比での減少幅が、1948年のNHS創設以来最大となっている一方で、民間セクターの関与で医療機関の借入金の金利払いが医療機関の財政を圧迫していると告発しています。

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