2016年7月1日金曜日

英国のEU離脱は独経済にリスク

国際通貨基金(IMF)は6月29日、ドイツ経済の関する年次審査報告書の概要を発表し、英国の欧州連合(EU)離脱が金融市場の動揺や不透明性、投資の停滞を招く恐れがあると、リスクに懸念を示しました。ユーロ導入国を対象とした審査報告書の公表は、23日の英国民投票後初めて。

IMFは欧州統合懐疑主義が台頭し、いくつかの国がEU離脱や加盟条件の見直し向かう可能性があると憂慮。ドイツの対英輸出、金融投資額が大きく、独大手銀行がロンドンを主要拠点にしている点を挙げ、影響に警戒感を示しました。

ドイツの実質GDP(国内総生産)成長率は16年に1.7%と見込み、4月時点の予測から0.2%上方修正。17年は1.5%と0.1ポイント下方修正しました。いずれも英離脱の影響を反映されていません。

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