有害な紫外線をさえぎる効果があるものの、一時は破壊が進んだ大気上空のオゾン層が、今世紀に入って回復傾向にあることを初めて確かめたと、米マサチューセッツ工科大のチームが1日付の米科学誌サイエンスに発表した。破壊物質のフロンを規制してオゾン層を保護する国際条約「モントリオール議定書」の効果が表れた形だ。
日本の昭和基地の観測データなどを分析した結果、南極上空でオゾン層が極端に薄くなって穴が開いたような状態になる「オゾンホール」が、2000年を境に小さくなっていた。チームを率いるスーザン・ソロモン博士は「世界が共に行動することで、地球が回復に向かうのを見ることができた」としている。
15年はオゾンホールが拡大したが、オゾン層破壊を促す火山噴火が主な原因だった。
15年はオゾンホールが拡大したが、オゾン層破壊を促す火山噴火が主な原因だった。
産経フォトより
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