2016年7月8日金曜日

タロット占いで殺人犯をピタリ=英国

占いなどに使用れるタロットカード(Mario Tama/Getty Images)                        
                        
運勢を見ることは東洋の文化と思われているが、西洋にも昔から占い師が存在する。中でも英国は、人々の生活の中に占いが深く根付いており、タロットカードから占星術、クリスタル占いからオラクルカードといった様々な占いがある。占術の学校や大学まで存在するほどの、知る人ぞ知る占い大国。そんな英国で驚きの事件が発生した。

英日刊紙、デイリー・テレグラフが5月26日に報じたところによると、ある占い師が男性客のタロットカードに現れた不幸な事件の意味を読み取り、男性に出頭を勧め、事件の解決に一役買った。

この占い師は英ブライトン在住のジェイン・ブレイデンさん(56歳)。ブレイデンさんがこの男性客から占いの依頼を受けたのは、昨年5月4日のことだった。

ブレイデンさんは、52枚のタロットカードの中から男性に任意の10枚を引かせた。この人物が最初の3枚を選んだところで、非常に不穏なものを感じたという。「最初のカードは『雷が落ちた塔』でした。誰かと激しい喧嘩をして、大きな確執を抱いていることを表していました。2枚目は『皇帝』で、これは男性の圧倒的な立場を表していますが、その次に彼は『悪魔』を引いたのです。このことは、なにか恐ろしいことが起きて、誰かの堕落や没落を意味しています」そして彼が選んだその他のカードには『死』や『正義』を意味するものが含まれていた。

ブレイデンさんがこの人物にカードの意味を説明し始めると、男性は感情を高ぶらせ、嗚咽し始めた。そこで彼女は思い切ってこう語りかけた。「タロットカードの結果はひどいものです。何があったか全てを話してみてはいかがですか」

すると男性は、誤ってルームメイトを殺してしまったと打ち明けた。

彼女は冷静に、男性に警察へ出頭するように勧め、店を出ると警察に電話を入れた。警察は当初、彼女の話を悪質ないたずらと思い込み、1時間も過ぎてからのんびりした様子で店に現れた。

警察の到着を待つ間、ブレイデンさんは男性と水を飲みながら努めて平静に話をしていた。だが、万が一を考えて警棒と警報器を密かに握りしめていたという。

到着した警察は、スター・ランデル=ハンセン容疑者(50歳)を殺人容疑で逮捕し、同容疑者の部屋から少なくとも死後10日は経過したと見られるルームメイトの遺体を発見した。遺体には刃物によるものと思われる深くて長い傷があり、同容疑者は殺人の容疑で起訴され終身刑が言い渡された。15年経たないと、仮釈放の申請ができないという。

奇遇なことに、殺されたルームメイトも占い師だったという。大紀元日本より

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