2016年7月31日日曜日

溶融燃料は圧力容器の底

高エネルギー宇宙線を利用した、透視技術によって東京電力福島第1原発2号機の原子炉内部を測定した結果、圧力容器の中央部から溶け落ちた核燃料の大部分は容器の底部にあると推定される事が分かりました。東電が28日、発表しました。

圧力容器中央部の物質量は事故前、核燃料約160㌧と制御棒15㌧でしたが、今回の測定結果は推定約20㌧~50㌧でした。一方で、圧力容器底部の物質量は約35㌧から約160㌧に増えたと推定しています。燃料デブリの大部分が圧力容器底部にあるとみられます。

得られた結果は、燃料デブリの取り出し工法の検討に活用します。東電担当者は記者会見で、どの工法が有効かに結びつく情報になっていないと述べ、今後、ロボットによる調査をする予定である。

東電や高エネルギー加速器研究機構などは、地球に降り注ぐ宇宙線が物質とぶつかって生じる、ミュー粒子の飛来方向や個数を測定器で調べ、原子炉内部の様子をイメージ化しました。2号機の測定は今年3月~7月に実施。

同技術を使い昨年、1号機を測定、ほぼすべての核燃料が下部に溶け落ちたと推定されます。

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