2018年1月7日日曜日

マティス長官、南北会談に懸念「偽りのない和平提案なのか」

韓国と北朝鮮の高官級会談が9日、板門店(パンムンジョム)で行われる。2月に韓国で開幕する平昌(ピョンチャン)冬季五輪への北朝鮮の参加など、南北関係改善について協議するが、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長率いる北朝鮮が「核・ミサイル開発」を放棄する保証はない。米高官や専門家からは、正恩氏の精神状態や、突然の暴発を懸念する声が浮上している。

「偽りのない和平提案であるかどうかは分からない」
 
ジェームズ・マティス米国防長官は、北朝鮮の最近の動向について、こう分析している。

南北の当局者による会談は2015年12月以来。北朝鮮は年明け以降、韓国批判を抑制しているが、米国では「米韓同盟の分断や、核・ミサイル開発の時間稼ぎが目的」との見方が強い。

このため、日米両政府は、韓国が一方的に北朝鮮に譲歩しないよう働きかける方針。8日にソウルで日韓高官協議を行い、対北制裁の足並みを乱すような動きに反対する立場を伝える。

正恩氏の精神状態を訝しむ声もある。

米ホワイトハウスのサラ・サンダース報道官は3日の記者会見で、正恩氏について、「脅しを繰り返し、何年にもわたりミサイル実験を行ってきた」「精神状態を懸念すべきだ」と語った。

北朝鮮は昨年、ICBM(大陸間弾道ミサイル)を含めた弾道ミサイル発射を異常なペースで繰り返し、「6回目の核実験」まで強行した。国際社会が反対するなかでの暴挙といえる。

同様の見方は昨年もあった。

ニッキー・ヘイリー米国連大使は昨年5月、テレビのインタビューで正恩氏を「パラノイア(偏執狂)の状態だ」と非難した。

専門家は、正恩氏の精神状態をどう見るのか。

ヒガノクリニック院長で精神科医の日向野春総氏は「正恩氏には偏執的こだわりと強迫観念はある。だが、学生のころから人種的偏見などの妄想性が強く、精神障害と思われるヒトラーとは異なる」といい、続けた。

「正恩氏が一番恐れているのは、周囲にいる取り巻きたちだ。取り巻きが自分を裏切ることが怖いため、それを抑えるためミサイル発射などで虚勢を張っている。追い詰められて、やけくそになったら、突然何かをやるかもしれない」

十分警戒が必要だ。夕刊フジより

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