2018年1月23日、韓国・YTNは、韓国中部・忠清北道(チュンチョンブクド)の丹陽(タニャン)駅で列車が子どもをドアに挟んだまま出発し、一緒にいた母親とともに負傷する事故が発生したと報じた。しかし、会社側は「乗客の過失」との立場を示しているという。
事故は1カ月前にさかのぼる。同駅に設置された防犯カメラの映像には、駅に停車した急行ムグンファ号のドアが開いて親子が降りかけた瞬間、突然ドアが閉まる様子が映っている。その後ホームと線路の間に倒れ込んだ母親は、ドアに片足が挟まってしまった6歳の娘を何とかつかまえるも、4メートルほど引きずられてしまっている。
この事故で足や腰などを負傷した母親は3週間の入院治療を受けることになったという。母親は「他の乗客らが先に乗り込んできたため列車から降りられずにいたところ、ドアが再び開いたので『降りて』という意味だと思った」と主張する。
母親は現在も心理治療が必要な状態で、6歳の娘もエレベーターに乗れないなど、極度の不安症状を見せているとされる。
さらに、最近になって新たな問題が生じたという。事故当時にKORAIL(韓国鉄道公社)側は「治療費のことは心配しないでほしい」と伝えていたが、最近になって保険会社が「乗客の過失」として態度を変えたためだ。KORAIL側は「ムグンファ号は時速5キロを超えなければ、レバーを引くことでドアが開く」と主張しているものの、乗客の過失を立証する証拠は出していない状況という。
なお、事故発生当時に駅には3人の職員が勤務していたが、ホームには1人もいなかったことが分かっている。また、列車が予定時刻より2分ほど遅れて到着したこと、乗客の乗降車にかかった時間はわずか1分だったことも確認されたそうだ。
この事故を受け、全国鉄道労働組合の関係者は「この10年間、安全より利益、安全より効率を重視して人員を削減し続けてきた結果が事故につながった」と伝えている。
YTNによると、現在KORAIL側は公式インタビューを拒否しており、鉄道特別司法警察隊が事故の捜査に当たっているとのこと。
韓国のネットユーザーからは「KORAILはおかしい」「(防犯カメラの)映像を見れば(会社側の過失が)明らか。もし母親が子どもをつかんでいなかったら死んでいたかもしれない」と会社側を非難する声が続出している。
また「日本ではいつも列車の外に乗務員や駅員がいて、乗客を見守っている」など日本を比較対象に挙げる声も多く、「学ぶべき」「そうじゃない所もあるよ」と賛否を含めて130件以上の反応が集まっている。
一方で、別の視点から「どうか降りる人が降り終わってから乗って」「KORAILも問題だけど、一部の乗客が降りる人のことを考えずに何がなんでも押して入ろうとするのも問題」など乗客のマナーを指摘するコメントも少なくなかった。レコードチャイナより
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2018年1月27日土曜日
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