2017年1月1日日曜日

経団連会長 政府に社会保障制度改革求める

ことしの春闘について、経団連の榊原会長は報道各社とのインタビューで、4年連続の賃上げを呼びかける一方で、賃上げをしても将来への不安から、なかなか消費に結びついていないとして、政府に対して社会保険料の抑制など社会保障制度の改革を強く求めていく考えを示しました。
この中で、経団連の榊原会長は、ことしの春闘の経営側の方針について、「中期的に収益体質が改善した企業については、去年と同様に年収ベースの賃金引き上げを前向きに対応してほしい」と述べ、4年連続で賃上げを呼びかける方針を示しました。

そのうえで、賃上げの水準について、「去年と比べて後退したということにはならない」と述べ、少なくとも去年並みの水準の賃上げを目指す考えを示しました。

その一方で、榊原会長は「3年連続でベースアップを実現したのに個人消費が盛り上がらないのは将来不安があるからだ」と述べ、政府に対して、社会保険料の抑制などの社会保障制度の改革や、返済する必要のない給付型奨学金の導入など、将来不安を払拭(ふっしょく)するための政策を強く求めていく考えを示しました。

ことしの春闘で、連合は去年と同様に2%程度を基準にした賃上げを求めていて、労使による交渉は今月下旬に事実上スタートします。 NHKニュースより

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