2017年4月8日土曜日

祝電でアサド氏との「共闘」確認した金正恩氏、化学兵器はソウルを照準 トランプが「一線を越えた」と判断する日は

トランプ米政権は、北朝鮮に対し、軍事攻撃も辞さない姿勢を見せてきた。今回のシリア軍基地への攻撃は、核・ミサイルだけでなく、化学兵器の開発にも邁進(まいしん)する金正恩(キム・ジョンウン)政権に向け、この上ない強い警告となった。北朝鮮は公式の反応を示していないが、衝撃を受けたことは間違いないだろう。
 
「シリアの正義の闘争に固い支持と連帯を表明する」。金正恩朝鮮労働党委員長は6日、シリアの支配政党バース党創建70年に合わせ、アサド大統領にこう「共闘」を確認する祝電を送った。

北朝鮮は1960年代のバース党政権発足以来、シリアと深い友好関係を維持してきた。中核をなすのが軍事交流で、シリア内戦でも北朝鮮の将校や部隊が派遣されていると何度も指摘されている。

北朝鮮がミサイル関連部品をシリアに輸出しようとして国連に摘発もされたが、化学兵器の密輸疑惑も浮上している。2月の金正男(ジョンナム)氏殺害事件で神経剤VXが使われたことで、国際社会は、北朝鮮が推定2500~5千トンの化学兵器を貯蔵する「化学兵器大国」である現実に気付かされた。

韓国軍は、北朝鮮がミサイルや無人機のほか、新型多連装ロケット砲で首都ソウルに化学兵器攻撃を仕掛ける事態を想定している。だが、現状では化学兵器攻撃を防ぐ手立ては製造拠点への先制攻撃以外にない。

金正日(ジョンイル)総書記はイラクのフセイン政権やリビアのカダフィ政権が核を保有しなかったゆえに崩壊したとの強迫観念を抱いていたという。正恩氏も米のシリア攻撃で、生き残るには核・ミサイル開発しかないとの信念を強める可能性がある。

正恩氏は今年に入って米本土を狙う大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射をちらつかせ、米との対決姿勢をあおった。トランプ大統領はICBM発射の事態には「そうはならない」と即反応した。「安全保障の死活」問題で、トランプ氏が「一線を越えた」と判断すれば、対北先制攻撃の本格検討もあり得る。トランプ、正恩両氏の一歩も引かない姿勢は確実に朝鮮半島情勢の緊張を高めている。
産経ニュースより

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