2016年8月15日月曜日

「暗号放送」で新たな指令か これまでと異なる内容=北朝鮮

北朝鮮が韓国などに潜伏する工作員に暗号で指令を出す「乱数放送」を2週間ぶりに行った。北朝鮮の国外向けラジオ放送、平壌放送は12日、通常放送を終えた午前0時45分(日本時間午前1時15分)から4分30秒間、女性アナウンサーの声で「今から27号探査隊員のための遠隔教育大学情報技術基礎復習課題をお伝えします」とし、「509ページ68番、742ページ69番」などと、5桁の数字を次々に読み上げた。

今回放送された内容は先月15日と29日に放送した乱数放送の内容とは異なる。北朝鮮は先月15日から隔週で金曜日の同時間帯に乱数放送を流している。
 
かつて北朝鮮は平壌放送を通じ故金日成(キム・イルソン)主席や故金正日(キム・ジョンイル)総書記をたたえる歌を流した後、乱数を読み上げスパイたちに指令を送っていた。 2000年の南北首脳会談を機に北朝鮮は乱数放送を中断していたが今年6月、16年ぶりに放送を再開しその背景に関心が集まっている。

北朝鮮が今年に入って乱数放送を行ったのは6月24日、7月15日、同29日、今月12日の4回。 北朝鮮が乱数放送を再開したことをめぐっては、海外にいるスパイを対象にした暗号解読の定期 訓練や韓国を混乱させ南北の緊張を高めるためではないかとする意見のほか、実際にスパイに指令を出すためといったさまざまな見方が提起されている。

韓国の関係当局は北朝鮮の工作員が乱数放送で指令を受け、北朝鮮脱出住民(脱北者)らの暗殺やテロを企てる可能性を排除せず、対策を講じているもようだ。  聯合ニュースより

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