ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2016年8月21日日曜日
「民家の生きた化石」、地下で数万人が暮らす―中国メディア
63歳になる李貴良さんは、「自分が生まれてからずっと住み続けてきた『地坑院』を訪れる、好奇心に溢れた観光客がますます増え続けている」ことに気がついた。そこでは民家は地面の上ではなく、地面に穴を掘って地下に洞穴式住居が建てられている。先祖代々受け継がれる、現地の人々にとっては当たり前の居住方式は、他の地方の人々の眼には物珍しい風景に写る。新華社が伝えた。
河南省三門峡市陝州区の農村には、数万にのぼる珍しい民家「地坑院」が分布している。この地を初めて訪れた人々は、大抵きょとんとしてしまう。人の話し声や鶏・家畜の鳴き声が聞こえ、青々とした樹木も見えるが、集落の家屋が見えない。さらに歩み寄って下を見ると、地下に隠れていた生き生きとした世界がようやく目の前に現れる。
政府の調査によると、陝州区に現存している地坑院は約1万棟あり、うち半分で住民が生活している。年代的に最も古いものは、その家の住民が7代続けて住み続けている。
地坑院に関する研究に長年携わってきた、陝州地坑院管理処弁公室の白良旭室長は、次の通り紹介した。
「これは、人類の住居文明の生きた化石であり、世界でも類を見ない。この民家の起源は4000年以上前まで遡ることができ、人類の洞窟住居の継続と発展を物語っている」
だが、出入りや採光が不便なことや、テレビや携帯端末の電波の受信状況が悪いことから、多くの若者が地坑院を敬遠する傾向にある。所得が増えるにつれて、若者は一般的な地上に建てられた住居に住みたがる。地坑院に住み続けているのはほとんどが高齢者だ。
「現存している約1万棟の地坑院のうち、4分の1は廃屋となっている。住民が住んでいる地坑院は、数百年間保存が可能だ。だが、住む人がいなくなった地坑院は急速に朽ち果ててしまう。今のところ、陝州区では数万人が地坑院に住んでいるが、住む人がいなくなると文化的価値は失われるであろう」と白室長。
現地政府は数年前からだんだんと、この問題を重視し始め、地坑院を補修・保護するための補助金を投入している。また、複数の村落では観光開発に力を入れ、多数の観光客を誘致するようになった。 レコードチャイナより
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