北京市から深セン市に向かって走行中だった中国高速鉄道が12日、河北省邯鄲市付近で停電、停車するトラブルを起こした。停電によって空調も止まったため、高速鉄道の車内の温度は40度ほどまで上昇、さらに断水まで起きたことで乗客がドアをこじ開けるという事態に発展した。
中国メディアの銭江晩報は14日、中国高速鉄道が真夏の炎天下のなか、停電によって動かなくなるというトラブルは「結局のところは高速鉄道のソフト面に問題があることを示すもの」だと批判した。
記事は、今回起きたトラブルと類似の事例は過去に何度も起きていると指摘し、2015年6月には駅から出発してわずか5分後に設備の故障で停車、密閉された車内の温度はあっというまに上昇し、乗客が窓を破壊するという事例を紹介。一方、乗客がドアをこじ開けたり、窓を破壊したことは致し方ないことであるとしたうえで、トラブルが起きた場合は緊急措置としてドアを開けるという対応はできないものかと疑問を投げかけた。
一方で、中国高速鉄道の規定では、トラブルが発生した場合などは専任者の責任のもとで一部のドアを開けることができると定められていると指摘。鉄道運営会社は緊急時の対応などについて模擬訓練を行っているとしたうえで、「それでもドアが開かなかったのは、現場の乗員は能動的にドアを開けようとしなかったため」ではないかと主張した。
さらに記事は、40度まで上昇した車内に2時間にわたって乗客が閉じ込められたのは、「ハード面よりもソフト面に問題があった」と指摘し、中国高速鉄道はハードの進歩に管理や対応といったソフトが追いついていないと批判。こうしたソフト面の遅れは駅のバリアフリー化の遅れに見て取れると指摘し、「最近建設された駅でもエレベーターがない駅もあるほどだ」と論じた。
報道によれば、停電によって停車した後も、乗客には詳しい状況の説明はなく、乗員も乗客の前に姿を見せなかったという。断水してしまった後も、水が配られるなどの配慮もなく、記事が批判しているとおり、停電による停車トラブルの対応としては失格と言えそうだ。 サーチナより
日本の新幹線ではあり得ない事故である。中国高速鉄道の弱点が明らかになったことは明白である。物まねは出来ても事故の時の対応についての教育が杜撰である。40℃もの車内で2時間も放置されれば乗客は怒り心頭になるのは当たり前である。
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
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