ヨーロッパのアルプス氷河で20年前に見つかった5300年前の人、アイスマンが着ていた服の材料が判明したと、イタリアのミイラ・アイスマン研究所などの、国際研究グループが18日付けの科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に発表しました。家畜から野生のものまで、多様な動物の皮が使われていたといいます。
アイスマンは1991年、オーストリアとの国境に近いイタリアの標高3000㍍を超える地点でミイラとなっているのが見つかりました。動物の皮で作った衣服を身につけ、弓矢や銅製のおのを身につけていました。
これまで行われた研究で、目は茶色で、血液はO型の男性だったことなどが分かっています。左肩に矢尻が刺さっており、その出血がもとで死亡したと推定されます。
研究グループは、衣服などから細胞内器官のミトコンドリアのDNAを取り出して解読することに成功。現在知られている様々な動物のミトコンドリアと比較した結果、コートは羊と山羊、ズボンは山羊、下着は羊、靴紐は牛の皮が使われていたことがわかりました。
これらは家畜として飼われていた動物のものとみられますが、帽子はヒグマの毛皮、矢筒はノロジカの皮で、野生の動物のものも利用していた事が明らかになりました。
研究グループは、当時の人たちがどのような衣服を作っていたかを知る上で貴重な発見だとしています。
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