イタリア中部で24日未明に発生した地震は、同国が地震多発国でありながら、対策を徹底出来ていない実態を改めて浮き彫りにしました。建物の耐震化は進まず、地震に備える国民の意識も高まっていなかったため、被害の拡大を招いたと指摘されています。
特に被害が目立つアマトリーチュは中心部の建物の多くが全壊し、壊滅的状況となりました。地震の規模はマグニチュード6.2。米メディアは非常に大きいというわけではないと指摘。今回の地震被害の特異性に注目しています。
震源から南に約50㌔離れたラクイラでは2009年の地震で300人以上が犠牲になり増した。政府はこれを受け、建物の耐震化のために10億ユーロ近い予算を策定。しかし、手続の煩雑さもあり利用低調だったといい、教訓を生かすことが出来ませんでした。
アマトリーチュには石造りの歴史的な建物も多く、今回の地震で崩れ落ちましたが、地震対策のためにこうした遺産に手を加える事への消極論は多くの国民の間に根強い。
一方、AFP通信によると、4年前に耐震補強したはずの同町の学校も全壊。耐震基準を整備しても、手抜き工事が行われているという疑念が拭いがたく残っています。
また、イタリアでは日本で定着している非難・救助訓練は一般的になっていません。イタリア地質学者評議会ペドゥト代表は、イタリアは防災文化からほど遠いと対策の必要性を訴えます。レンツィ首相は、再建し、再出発すると力を込めますが、防災意識の向上を含め課題が多いのが実情です。
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2016年8月28日日曜日
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