2016年8月15日月曜日

天皇陛下「深い反省」 71回目の終戦の日

71回目の「終戦の日」を迎えた15日、政府は全国戦没者追悼式を日本武道館(東京・千代田)で開催した。天皇、皇后両陛下や安倍晋三首相ら6052人が参列し、戦没者約310万人の冥福を祈り、平和への誓いを新たにした。天皇陛下はお言葉で昨年に続き「深い反省」に言及された。


全国戦没者追悼式でお言葉を述べる天皇陛下(15日午後、東京都千代田区の日本武道館)
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全国戦没者追悼式でお言葉を述べる天皇陛下(15日午後、東京都千代田区の日本武道館)


式典は午前11時50分すぎに始まり、国歌斉唱の後、首相は式辞で「戦争の惨禍を決して繰り返さない」と述べた。歴代首相が表明してきたアジア諸国への加害と反省には4年連続で言及しなかった。「明日を生きる世代のために、希望に満ちた国の未来を切りひらいていく」と強調した。

正午から参列者が1分間、黙とうした後、天皇陛下はお言葉で「過去を顧み、深い反省とともに、今後、戦争の惨禍が再び繰り返されないことを切に願う」と述べられた。天皇陛下は8日に生前退位の意向を強く示唆する「お気持ち」をビデオメッセージで表明されて以降、皇居外で初めての公務となった。

追悼の対象は戦死した軍人・軍属約230万人と、空襲や広島・長崎の原爆投下、沖縄戦などで亡くなった民間人約80万人。遺族の高齢化が進むなか、戦没者のひ孫世代となる11~17歳の男女6人が青少年代表として献花するほか、10~17歳の男女14人が献花者に花を渡す補助者を初めて務めた。

式典では陸軍兵だった父をフィリピンのルソン島で亡くした小西照枝さん(74)=広島県東広島市=が、戦没者遺族を代表して追悼の辞を述べた。参列者の最高齢は、夫がフィリピンのレイテ湾で戦死した中野佳寿さん(101)=東京都多摩市。最年少は曽祖父が沖縄本島で戦死した宮城翔龍くん(5)=沖縄県うるま市。

終戦から71年がたち、遺族は高齢化している。厚生労働省によると、追悼式に参列予定の遺族のうち戦没者の妻は年々減り、今年は7人(0.1%)で初めて10人を割り込んだ。子供が56.0%で、孫は5.9%。参列者のうち23.2%が戦後生まれで、戦禍の記憶の継承が課題になっている。

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