2015年8月11日火曜日

経常収支黒字(上半期)

財務相は10日発表した2015年の上半期の国際収支速報によると、海外の物やサービスの取引、投資収益などの状況を示す経常収支は、8兆1835億円の黒字となりました。前年同期は4977億円の赤字。上半期として2年ぶりに黒字に転換しました。

黒字額は半期ベースで東日本大震災前の10年下半期以来の高い水準。貿易赤字の大幅な縮小と海外子会社や海外証券投資の受け取り・支払いを示す、第一次所得収支の黒字増額が寄与しました。

貿易収支は4220億円の赤字でしたが、前年同期から5兆7794億円改善しました。自動車や半導体が好調で輸出が前年同期比5.9%増となる一方、輸入は原油価格の下落が響き、8.8%減と09年下半期以来のマイナスとなりました。

第一次所得収支の黒字額は26.1%増の10兆5114億円と過去最大。海外子会社への直接投資で配当金が増加しました。

サービス収支は8723億円の赤字。赤字額は比較可能な1985年以降で最小でした。訪日外国人の急増で旅行収支が5273億円と過去最大の黒字。知的財産権等使用料も黒字で過去最大でした。

同時に発表した、6月の経常収支は5586億円の黒字。黒字は12ヶ月連続となります。

0 件のコメント:

コメントを投稿

日産ケリー前代表取締役の保釈決定 保釈金7000万円 東京地裁

金融商品取引法違反の罪で起訴された日産自動車のグレッグ・ケリー前代表取締役について、東京地方裁判所は保釈を認める決定をしました。検察はこれを不服として準抗告するとみられますが、裁判所が退ければ、ケリー前代表取締役は早ければ25日にもおよそ1か月ぶりに保釈される見通しです。一方、...