2015年8月11日火曜日

ギリシャと債権団が合意

ロイター11日= ギリシャ財務省当局者は11日、同国政府と国際債権団が支援協議で合意したことを明らかにした。

同当局者は記者団に「合意が成立した。一部の細かな詳細を現在詰めている」と述べた。

支援規模は最大860億ユーロ(947億5000万ドル)に達する見通しだが、現時点では支援額は確認されていない。

ギリシャ政府は、12日か13日にもギリシャ議会の承認を経て、14日のユーロ圏財務相会合で正式に決定するというシナリオを描いている。

ギリシャは20日に欧州中央銀行(ECB)への32億ユーロの支払いを控えているが、シナリオ通りに行けば、20日までに融資を受けられる見通しという。

ギリシャ政府高官によると、ギリシャと国際債権団は支援の条件となる基礎的財政収支(プライマリーバランス)目標について合意した。

合意では、2015年の基礎的財政収支を対国内総生産(GDP)比0.25%の赤字と想定。16年以降は黒字化を見込み、黒字幅はGDP比で16年が0.5%、17年が1.75%、18年が3.5%。

ギリシャの銀行セクターが抱える不良債権への対応をめぐっては、ギリシャが「バッドバンク」の設立を提案する一方、債権団は、不良債権をまとめてディストレスト・ファンドに売却するよう主張。この問題が決着したかは現時点では不明。

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