中国のポータルサイト「新浪網」はこのほど、中国の航空ジェットエンジンの開発を批判する記事を発表した。外国の技術を安易に模倣すること、目標が高すぎて、達成できない技術者らが虚偽の報告をすることなどと、問題点を指摘した。
記事は冒頭で、開発で最初は外国の技術の導入が必要としても、「まず、レベルの比較的低いものを導入し、技術の持つ意味をひとつひとつ完全に理解した上で、次には自らの力で上を目指す」との考え方と「とにかく模倣する。だめだったら別のエンジンを模倣する。うまくいかなければ外国製を買えばよい」との方針があると指摘。中国は後者だったと論じた。
典型的な失敗例として新型戦闘機「J-13(殲-13)」に搭載される予定だった「WS-6(渦扇-6)」を紹介。1960年代の開発着手だったが、結局は放棄された。記事は、「最大の害毒。その厄災は現在にまで及んでいる」と非難した。
同エンジンには、12.6トンの推力が求められた。2010年ごろに一応の実用化に成功し、「J-16」など一部戦闘機に搭載されたとされる「WS-10」と同レベルの性能だ。
WS-6の開発で、「紙の上の設計」は「神速」で進んだが、実際に組み立ててみると、設計上の問題点や部品の精度不足などの問題が次々に露呈した。
しかし「WS-6は必ず完成させねばならない」という要求があったため、何度も作り直しては試運転をした。そのたびに故障が出た。技術者らは、故障をごまかして報告したので、長期間にわたって「WS-6には希望がある」と見なされた。最後には、開発スタッフも報告のどの部分が正しく、どの部分が欺瞞(ぎまん)であるか、分からなくなってしまったという。
WS-6は1980年代に放棄された。中国はその後、新たに「WS-14」の開発に着手した。ところが「WS-6の経験を生かす」との方針となり、WS-14にはWS-6の技術が取り入れられた。
その結果、WS-14は完成したものの信頼性が極めて低く、燃料漏れや出火などを繰り返した。記事は、最新のWS-10の開発も、どのように取り組まれてきたかは「天のみぞ知る」と主張した。
記事は最後の部分で、中国はこれまで、航空エンジンの開発に大量の資金を投入してきたが、結局は「数十年に渡る歴史的錯誤のツケを残す」結果になったと批判した。
ジェットエンジンの開発に大量の資金を注ぎ込んでも完成せず、それでも、実用化出来たと宣伝する国である。自国でジェットエンジンが出来なければコピーまでして作るが、それでも設計上の問題点や部品の不備、精度の不良など克服出来ていない。
それでも、自国でジェットエンジンが完成したと大宣伝をする国である。いい加減な国である。共産党に良い報告をしなければいけないための弊害が出ている。普通の国ではあり得ない事態である。
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2015年8月30日日曜日
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