2015年8月7日金曜日

中国を裏切った国

中国のニュースサイト「中華網」は21日=「中国に武器を注文して購入したとたんに、裏切った5つの国家」と題する文章を掲載した。

文章は冒頭の部分で、「中国の輸出武器は近年来、国際市場で異彩を放ち、多くの国から引っ張りだこだ」、「多くの国が品質がよく安価な中国製武器を買うことで、自らの国防軍事力を高めている」と主張。  さらに、武器の国際取引について「本来ならばウィン・ウィンであり、双方にとって喜ばしいことだ」と論じた上で「一部の国はまっとうでないやり方で、売買が終わった直後に裏切り、中国に敵対する陣営に立った」と主張した。

“裏切った国”の筆頭に挙げたのがトルコだ。中国は1990年代から、自走ロケット砲の「WS-1」などをトルコに売ってきたと紹介。ところが、2013年に輸入を決めたはずの防空ミサイル「紅旗9(輸出仕様はFD-2000)」について、トルコ政府は延期などと言い出し、現在(2015年7月)に至るも輸出は実現していない。文章は「買う買わないはどうでもよい。(問題は)売買に仁義がないことだ。中国は軍事上の注文1つをトルコとの関係に影響させることはない。しかしトルコの一部の人がやることは、愚かだ」と批判した。

記事は続けて、「中国でウイグル人が迫害されている」として発生した反中デモを批判した。同デモでは中国人観光客が襲われ、中国人客と誤解されて韓国人観光客も襲われた。  次にミャンマーを取り上げた。中国から長年にわたり、陸・海・空のさまざまな武器を買っているのに、自国北部で内戦が発生した際に、中国領を越境爆撃し死者も出したと非難した。

スリランカについては、武器売却だけでなく、中国の投資により同国の港湾の整備も進んだと指摘。ところが、1月にシリセーナ新大統領が政権の座に就いてからは、港湾開発は停止され、前政権で実現した中国海軍の原子力潜水艦の寄港など、軍事面での関係も不透明になったと論じた。  インドネシアについては、南シナ海の島を巡る領有権問題で、「多国会議」を提案したことを批判。中国は「2国会議」を主張しつづけている。「外部勢力が入ってくると不利」との思惑があるとされる。

マレーシアについては、中国が領有権と権益を主張する南シナ海の一部の島や岩礁、海域を実効支配し、権益問題についてブルネイと「話し合いで解決」したことを非難した。

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