中国メディア・品牌中国網は7月30日=日本には創業150年を超える老舗企業が2万社も存在する一方で、中国にはわずか5社しかないことを紹介したうえで、日本企業の息が長い理由、中国企業が長続きしない理由について論じた評論記事を掲載した。
記事はまず、日本国内で先日実施された調査で日本全国に存在する150年を超える歴史を持つ企業が2万1666社あり、来年にはさらに4850社が150歳の「誕生日」を迎え、その後も続々と数多の企業が150周年を迎える予定であることが分かったと紹介。
一方で、中国では1538年創業の漬物店・六必居を筆頭に、現存する創業150年超の企業はわずか5社しかないとし、その背景として「計画経済期の変異によって、老舗の伝承性が大いに損なわれたこと」を挙げた。また、中国企業の「平均寿命」が7-8年で、小企業に至ってはわずか2.9年となっており、毎年100万社近くが倒産している現状を伝えた。
そのうえで、大多数の企業の寿命が短い理由の1つとして「浮ついた心と信用不足が致命傷になっている」点を挙げた。成功する創業者と失敗する創業者の差は「粘り強く続けることにあるという言葉を紹介するとともに、中国企業が往々にして「安請け合いをする、大風呂敷を広げる、感覚で物事を進める、戦略や戦術がない、集約や簡素化を理解していない、政策や行政の補助に頼り過ぎている」という「流行病」に罹る傾向にあると論じた。
さらに、「ある程度の規模になると、上場するための方法を考え始める。お金が増えて誘惑が増えると、欲望を抑えきれなくなり、軽率な施策、軽率な買収、やみくもな投資や進出をするようになり、最終的に経営不振の悲劇に陥るのだ」と解説した。
これに対して、日本企業については「困難に遭遇したときにはあきらめず、繰り返しチャレンジする。今日が昨日より良く、明日が今日よりよければ、絶対に負けない」、「どんなに環境が変わっても、自分たちの一部分が変わることはない。先祖が伝えてきた財産を守りつつ、時代に適応して生きていく」という、山梨県で1300年あまりも続く、世界最古のギネス認定も受けた老舗旅館・慶雲館の当主の話を紹介。
そして、日本の調査会社が国内の老舗企業4000社に対して「長寿の秘訣」を漢字1文字で尋ねる調査を実施したさい、もっとも多く選ばれたのが「信」で、その次が「誠」という結果が出たこと、多くの老舗企業が株式上場しておらず「株式上場は投資の浪費や軽率な業務拡張を起こしやすくし、企業の長期生存にとってはデメリットが多い」と認識されていることを説明。「ぶれない心、信用と誠意、上場を目指さないこと」が日本企業を長寿たらしめている秘訣であるとまとめた。
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2015年8月7日金曜日
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