ここ数日の世界的株急落で世界中でおそらく何十兆円もの時価総額が吹き飛んだはずであり、今後これがじわりじわりと世界経済に打撃を与えます。
先般来の上海株の暴落では400兆円もの損が発生したとも言われており、これだけの損が発生していて経済に悪影響がないはずがありません。
ただ、中国人資産家はすでに暴落が始まっている不動産は昨年中に売却を済ませており、株も急騰した時に逃げていたと言われており、傷は殆どないと言われています。
ただ問題は今の異常に高い人民元である間に如何に外貨建て資産に移すかとなっているのです。
既報の通り、人民元は今の半分になりましても何ら不思議ではない価値となっており、今後そこに向かって下落していくとわかっていれば、今の通貨高の間に早く人民元を売っておきたいと思うのが当然となります。
この人民元の切り下げ(暴落)ですが、これが起こればいったいどうなるでしょうか? 世界は大混乱どころの話ではなくなります。 円は一ドル80円に戻るでしょうし、株も日経平均は1万円を切るでしょうし、消費者物価指数もマイナス数%になりましても不思議ではなく、GDP成長率も年率換算で-5%を超える事態になりましても何ら不思議ではありません。トヨタが過去最大の赤字に転落するという事態もあり得るのです。
人民元崩壊と騒がれるかも知れませんが、中国からすれば価値を無理やり上げて成長をさせ、今度は巡航速度にしたいというだけの話であり、世界がどうなろうとも関係ない、自分たちは自分たちでやっていく、となりつつあるのです。
ある中国官僚は『世界のこと?それはアメリカに任せておけば良いのではないか。今は自分達の社会・経済をどのように成熟させるかを考えている』と述べていましたが、まさに中国は成熟社会をどう構築していくかに苦心しており、世界のことは構っておられない、というのが本音ではないでしょうか?
ただ、転んでもただではおきないのが中国であり、混乱を作り上げおき、その「どさくさ」に領土を拡張し、覇権を確保することに精を出すのはさすがと言えます。しかも、ロシアと組んでそれを行うのですから、アメリカなども手も足も出ません。
今、北朝鮮が突然”ガヤガヤ”言っているのも、ロシアのメドベージェフ首相一行が択捉島を訪問したタイミングとなっており、リンクしているのは間違いなく、しかも世界同時株安のきっかけを作ったのは中国であり、世界の目がアジア・極東に向くように仕向けているとも言えます。
ではウクライナではいったい何が起こっているのでしょうか?
プーチン大統領がクリミアで潜水艦に乗って遊んでいましたが、その姿を見ていたのはメドベージェフ首相です。 クリミアでロシア首脳が集まって潜水艦で遊ぶのを公表? 裏でいったい何が話し合われ、誰と会っていたのか?
ロシア・中国・北朝鮮が組んで動いていると見れば、一連の動きの狙いはかなり明確になります。
おりから、ロシアルーブルがじわりじわりと売られており、今や一ドル69ルーブルまで売られてきており、週明けには一ドル70ルーブルを突破するとも言われており、国際金融筋では一ドル100ルーブルまで見ておいた方が良いという向きもいます。
そうなればマスコミはロシアルーブル暴落、ロシア経済崩壊という騒ぐでしょうが、ロシアは平然としている はずです。なぜならそれがロシアの戦略であり、目標であるからです。
人民元を半値にまで暴落させ、ロシアルーブルを一ドル100ルーブルまで暴落させれば、ドル・円・ユーロはどうなるでしょうか?
デフレで苦しむユーロ・円、そして利上げのタイミングを見失いつつあるFRBは混乱するしかありません。その混乱がロシアと中国の狙いとすれば、すべてが合点がいきます。
第3次世界大戦?
経済・金融戦争という意味では、すでに世界第3次大戦は始まっていると言えます。
NEVADAより引用
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2015年8月23日日曜日
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