2015年8月16日日曜日

ギリシャ支援合意

ブリュッセル時事=欧州連合(EU)は14日、ユーログループの会合で、ギリシャへの最大860億ユーロに上る3年間の金融支援について正式に合意しました。

同国の財政破綻の危機は回避され、世界の金融市場を揺さぶった、ギリシャ危機、は当面回避する事になります。

ドイツ議会などの承認手続きを経て、初回分として段階的に260億ユーロが供与されます。ギリシャは20日に欧州中央銀行への34億ユーロの国債の償環を控えており、同日までに130億ユーロの融資を実行。多額の預金引き出しで経営難に陥っている銀行資本増強に向け、100億ユーロを準備します。資本規制導入後、一時麻痺状態に陥っていた同国経済は正常化に向かうことになります。

EUなどの債権団は10月にギリシャ改革の進捗状況を点検、焦点となっている債務再編を含めた問題を改めて協議する見込み、債権団の一角を占めるIMFは初回融資には参加していませんが、ユーログループ会合のデイセルブルム議長は、10月の点検以降のIMFの支援参加について楽観する根拠があると述べました。

ギリシャを巡っては、2月の第2次支援の延長で原則合意したものの、緊縮策を巡る債権団との対立を背に支援は6月末で失効。

7月12日、13日の両日のユーロ首脳会議で第3次支援の交渉を開始する事で合意してから、ギリシャが協力姿勢に転じ、1ヶ月間で正式合意しました。

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