三菱航空機が、開発している国産初のジェット旅客機、MRJ(三菱リージョナルジェット)について、平成30年半ばの初納入時期が遅れる恐れがあると取引先の航空会社に伝えていたことが1日、分かった。技術面で検討すべき課題が浮上したという。
納入が延期されれば5度目となる。設計の変更に伴う改修が必要になった場合、既に始めている量産機の生産でも計画の見直しを迫られ、納期が大幅に遅れる可能性がありそうだ。
MRJの受注は、447機のうち半数近くの204機がキャンセル可能な契約。ライバルの海外メーカーが新型機の開発で追い上げており、顧客を奪われる懸念がある。
関係者によると、三菱航空機は機体開発の状況などを日常的に取引先の航空会社に報告しており、その中で納入延期の恐れについて説明した。
三菱航空機は初納入に向け、30年初めに国の安全性認証「型式証明」を取得する予定。計2500時間必要とされる飛行試験を進めており、設計変更は試験のスケジュールにも影響する。9月28日(日本時間9月29日)には、試験環境が整った米西部ワシントン州の空港に試験1号機が到着したばかりだった。
MRJの初納入先は、計25機を受注したANAホールディングス。三菱航空機は1号機が初飛行した後の27年12月、試験項目の追加などを理由に、納期を29年春から30年半ばに延期すると発表していた。 産経ニュースより
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