2016年10月30日日曜日

FBI、メール再調査

米大統領選(11月8日)まで10日に迫り、選挙戦の政策論戦が深まらないまま、民主党のヒラリー・クリントン候補が共和党のドナルド・トランプ候補をリードする形で最終盤を迎えています。連邦捜査局(FBI)が28日、クリントン氏の私的メールを巡り追加の調査を行うことを発表。このことが、選挙の行方に影響を及ぼすか全米が注視しています。

FBIのコミー長官は28日、ヒラリー・クリントン氏が国務長官時代に使用していた私的メールに関し、機密が含まれていないか調査を行う方針を連邦議会上下院の主要委員長にあてた書簡で表明しました。調査するメールの重要性については不明としており、また調査期間も特定されていません。

全米のマスコミは、クリントン氏の側近のアベディン氏とその夫のウィーナー元下院議員の没収された電子機器から、新たな疑惑メールの所在が明らかになったと伝えています。ウィーナー氏は、未成年と性的なメッセージをやりとりした疑いで、FBIの捜査対象になっています。

このことにつて、クリントン氏は、現在まで沈黙を守っています。28日、ポデスト選対本部長は
、選挙直前のこうした動きは異常だと批判するとともに、長官は調査の詳細を直ちに明らかにする責任があるとの声明を出しました。

私的メール問題をめぐっては、FBIが7月に捜査報告をまとめ、クリントン氏が極秘情報の取り扱いに極めて軽率に行ったと指摘する一方で、同氏の刑事訴追は見送りました。

しかし現在も、内部告発サイト=ウィキリークスがクリントン氏の側近のメールのやり取りを暴露しており、同問題はくすぶり続けています。

今回のFBIの捜査再開が、大統領選の結果にどの程度影響を与えるかは不明です。28日現在、各種世論調査では、全米でクリントン氏はトランプ氏を3~6ポイントリードしています。しかし、勝敗を左右する激戦州、フロリダ、オハイオ両州での調査では、トランプ氏がそれぞれ2~4ポイント先行している。

トランプ氏は28日、遊説先のニューハンプシャー州で、クリントン候補が行ってきた犯罪の計画を、大統領執務室に持ち込もうと批判して気勢をあげています。

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