仲裁裁判所判決を再確認

フィリピンのドゥテルテ大統領とベトナムの国家主席チャン・ダイ・クアンは29日、ハノイで会談後に共同声明を発表し､南シナ海問題に関して､常設仲裁裁判所の判決について両国の立場を再確認すると表明しました。

仲裁判決は南シナ海での中国の主権主張を否定する内容。両国外務省はそれぞれ、判決を歓迎するとの立場を発表していました。

共同声明は南シナ海での紛争の平和解決のため､国連海洋法条約（UNCLOS）に沿って、武力の行使と威嚇に訴えず､法的、外交的なプロセスを全面的に尊重する事を呼びかけました。中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)10ヶ国が2002年に紛争で平和的解決で合意した南シナ海行動宣言（DOC）の全面履行と､これに法的拘束力を持たせる､南シナ海行動規範（COC）の早期締結を改めて確認しました。