2016年10月7日金曜日

韓経:【社説】シベリア鉄道延伸と北方領土2島に合意するという日本メディアの報道=韓国

ロシア政府が現在ウラジオストクまでのシベリア横断鉄道(TSR)をサハリンを経て北海道まで延伸しようという提案を日本政府にしたという産経新聞の報道があった。ロシアが日露間の領有権紛争地域であるクリル4島(北方領土)の交渉と連係した経済協力構想レベルでこのように要求したということだ。ロシアは日本に4島のうち歯舞と色丹の2島を返還するという。両国間のこうした構想が実現すれば、北東アジアの政治地形は少なくない変化を迎えることになり、韓国の大陸構想は相当な打撃を受けるしかない。

今回のロシアの提案は単なる鉄道の問題ではない。不凍港の確保と極東地域の開発を狙うロシアと中国の浮上を牽制する日本の地政学的な利害が一致したという点に注目する必要がある。しかも鉄道連結のアイデアはいつよりも実現の可能性が高い。プーチン露大統領はすでに2011年に「シベリア鉄道を日本の貨物で満たす」と述べたほど、このプロジェクトに期待をかけている。安倍首相が12月のプーチン大統領の訪日を契機に、ロシアとの大規模な経済協力パッケージで領土問題交渉で大きな進展を引き出そうとしている、という声も多い。日本はクリミア半島問題による対露制裁とクリル4島返還交渉を分離するという方針を米国に伝え、すでに了解を求めたと伝えられている。安倍首相の老練な外交術で日露交渉が急進展するという見方が出てくる理由だ。

その間、シベリア鉄道と韓国鉄道網の連結などを前に出して大陸問題に接近してきた韓国としては、いかなる成果も得られない可能性が高まった。朴槿恵(パク・クネ)大統領は9月にウラジオストクで開催された東方経済フォーラムで「極東は韓国とロシアをつなぐ物流大動脈」と述べ、道路や港湾など極東地域のインフラ拡充を提案した。北朝鮮の核に阻まれた韓国としては他の代案もない。大陸構想というもの自体が内容のない政治的スローガンとして機能してきた面も直視しなければいけない。  韓国経済新聞社より

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