2016年9月11日日曜日

日本はいくら侮辱し続けても韓国の友好国であり続けるのか

韓国は国際情勢に対して非常に敏感にならざるを得ない宿命を抱えている。米国、中国、日本、ロシアなどの大国に囲まれた地政学的な位置はもちろん、経済的にも海外市場に大きく依存するしかない地経学的な状況から考えてもそうだ。そのため国際情勢に対する客観的かつ現実的な理解はもちろん、困難を乗り越える優れた外交政策がどの国よりも必須になるのだ。ところが実際は韓国人ほど周辺国についての理解が乏しく、また国が直面する現実から顔を背ける国もない。「韓国人がどれほど裕福か韓国人が最も理解していない」「北朝鮮の危険性を気にしないのは韓国人だけ」「大国の日本を無視する国は世界で韓国しかない」といった冗談めいた言葉も単なる冗談には聞こえないのだ。

しかし本当に深刻な問題は、国際社会と周辺国に対する韓国人の独特な理解の仕方が完全に固まっており、簡単には変わらないという点にある。国際情勢に対する客観的理解や分析は後回しにして、われわれの希望や期待を前面に出すものの見方に完全にはまり切る傾向が非常に強いのだ。時には相手国の政策を何か「陰謀」のように受け取り、これに簡単に納得してしまうこともある。現実と懸け離れた非常に偏った考え方で周辺国を理解しようとするわけだ。

まず中国に対するわれわれの見方はぶれてばかりだ。今や大国となった中国は、韓半島(朝鮮半島)では北朝鮮と共に韓国を自分たちの側に引き入れようとしており、また東シナ海では日本の優位を脅かそうとしている。さらに南シナ海では人工島を建設してまで勢力を伸ばそうとしている。このように中国は周辺国に対して非常に攻撃的であるにもかかわらず、われわれは中国を好意的に見る傾向が非常に強い。これは北朝鮮との関係ばかりを軸に中国を理解しようとするからだ。そのため米中関係という観点から米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」を理解する中国の反発に、韓国は非常に当惑している。「中国は北朝鮮側ではなく韓国側」という期待ばかりが先立ち、結局は裏切られた形だ。国際情勢に対する中国の認識の根底には「米国との戦略的競争」という発想があり、その緩衝地帯となる北朝鮮を簡単に捨て去ることなどあり得ない。ところが韓国人はこのような現実的な利害関係に対する認識よりも、自分勝手な期待ばかりが先立っているのだ。 朝鮮日報より

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