中国国有鉄鋼大手、宝鋼集団と武漢鉄鋼集団は22日までに、経営統合で合意しました。新会社は粗鋼生産量で6000万トンを超え、首位のアルセロール・ミッタルに次ぐ2位に浮上。3位の新日鉄住金は4位に後退します。過剰生産能力を抱える中国鉄鋼業界の再編が加速しそうです。
新会社名は中国宝武鉄鋼集団。宝鋼が武漢を吸収合併する形です。政府が同日までに統合計画を承認しました。双方の上場子会社も合併する予定です。
中国の鉄鋼各社は、国内の景気減速を受け深刻な供給過剰に陥り、経営が悪化、過剰生産能力の削減が課題の中、政府は2020年までに計1億4000万㌧の能力を削減する目標を打ち出し、今年は約4500万㌧減らす計画です。
これを受けて宝鋼と武漢は6月、戦略的再編に向けた協議を開始しました。政府は今回のモデルケースとして、今後の業界の再編加速させる考えです。
世界鉄鋼協会によると、15年の粗鋼生産量で宝鋼は5位、武漢は11位。
中国政府は鉄鋼の過剰生産設備の解消を経済構造改革の柱に位置づけています。安定成長の確保に加え、市場価格を大きく下回る安値で鉄鋼輸出に対する国際社会から批判をかわす狙いもあります。
今夏を境に中国政府の姿勢が一変した。鉄鋼業界関係者はこう口をそろえます。地方政府や国有鉄鋼メーカーは長年、失業者が出る設備縮小に消極的でしたが、中国政府の強引な問題解決を図る方針に転じました。
その背景にあるのが長引く国内景気の減速。大量に生産された鉄鋼を消費する余裕ががなく、余った鉄鋼を安値で国外に流れ出し、世界的な価格下落を引き起こしました。危機感を募らせた日・米・欧はG20会合で中国に対応を迫っていました。宝鋼集団と武漢鉄鋼集団以外にも、大手の同士の合併話が複雑に進んでいるといいます。
ただ、大量の失業者の発生は避けられず、政府は手厚い失業手当を用意し、抗議活動を防ぐ構えです。
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2016年9月24日土曜日
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