陸自ヘリの重機空輸「非常に不快」
問題となっているヘリパッドは、沖縄県国頭郡東村と同郡国頭村にまたがる米軍北部訓練場で建設が進む。7月22日には、建設に反対する人々が座り込み行動を実施していたテントが強制的に撤去された。糸数議員は、「数百名の県外機動隊員を動員した住民排除の過程で、非暴力、無抵抗の市民が暴力的な扱いを受けた」などと批判。現地では取材にあたっていた記者も拘束状態に置かれ、報道の自由も弾圧されたと述べた。
今月13日には、陸上自衛隊のヘリコプターが工事用重機などの空輸を行った。糸数議員は「非常に不快であり、県民の反発は非常に大きいものがある」と厳しく非難。「日本の面積の約0.6%にあたる沖縄の土地に、在日米軍施設の74%を押しつけていること自体が国の沖縄への差別であり、法の下の平等に反している」と訴え、海外メディアにも「ぜひ現状を見にきてほしい」と呼びかけた。
ヘリパッドでのオスプレイ運用の計画には「もともと普通のヘリの離発着をする訓練場と言われてきたが、私や他の議員が何度も日本政府に質問しても、オスプレイパッドという答えはなかった」と事前説明がなかったと強調した。
一方、伊波議員は、ヘリパッド建設予定地は、多くの貴重な自然環境が残されていると説明。「自衛隊機が資材を運び込んだ地区には、絶滅危惧種であるノグチゲラの巣が29箇所確認されている」と指摘し、これは、日米政府で合意した環境原則に関する共同発表および日本環境管理基準(JEGS)において、軍施設では生育する絶滅危惧種を保護するための措置を行う、と定めた規定に著しく反すると批判した。
このまま基地問題がこじれた場合、沖縄が独立論に傾かないかとの質問に対し、糸数議員は、「県民の中に、これ以上自分たちの思いが届かず、自己決定権すらないのであれば独立を、との動きがあるのも事実」などと危機感を訴えた。 ザ・ページより
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