2018年5月21日、科技日報は、中国はすでに深海レアアースの採掘技術を手に入れている一方で、経済的、環境的な理由から本格的な開発はまだまだ先になるとする中国の専門家の見方を伝えた。
記事は、18日に中国の海洋調査船「向陽紅01」が調査を終えて山東省の青島に戻ってきたことに触れ、「今回の調査では太平洋南東海域の深海盆で面積約150万平方キロに及ぶレアアース堆積エリアの初歩的な区画を行った」と紹介した。
その上で、中国のレアアース研究の第一人者で、国家海洋局第一海洋研究所の石学法(シー・シュエファ)研究員が、中国による深海レアアース開発が始まる時期について「現時点では何とも言えない」と語ったことを伝えている。
石氏は「現在、わが国が持つレアアースの調査研究レベルは日本と同等であり、調査範囲は日本よりも広い。技術的には深海の豊富なレアアース開発は問題ないはずだ。わが国と日本の専門家が実験研究を行い、酸で簡単にレアアースを分離、抽出できることが示されている」と語った。
一方で「技術はあるが、最終的な決定要因は市場だ。つまり、もうかるかもうからないかの問題。4000メートル級の海底からの採掘作業は現状ではコストがとても高い。そして、開発による海洋環境の影響や、つながっている他国海域への影響も考慮しなければならない。海底レアアース開発に向けた作業の多くはまだ始まったばかり。早急により多くの投資と参加者を呼び込むための手立てを考えるべきだ」と指摘している。
レコードチャイナより
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2018年5月21日月曜日
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