天皇、皇后両陛下が30日、ベトナムのチャン・ダイ・クアン国家主席夫妻を国賓として歓迎行事と宮中晩餐(ばんさん)会でもてなされた。即位以来30年、皇后さまと二人三脚で国際親善に心を尽くしてきた天皇陛下にとり、今回が最後の国賓接遇の機会となる可能性もあり、相手国への思いやりを随所に見せられた。
午前9時20分ごろからの歓迎行事に続き、皇居・宮殿で行われたご会見。会場に向かう廊下で、陛下は昨年のベトナム訪問を懐かしそうに振り返り、会見でも「温かい歓迎を受けた」と謝意を示された。国家主席夫妻から4人で撮った写真に装飾した砂絵を贈られる場面もあり、会話を弾まされていたという。
午後7時半過ぎに開宴した晩餐会。陛下はお言葉の中で、日本とベトナム両国間を往来した人々が昨年計100万人を超えたことなどに触れ、「様々な交流が深まっていることを心から喜ばしく思います」と述べられた。
昨年の訪問時、古都フエで、皇室に伝わる雅楽と起源が同じとされる宮廷音楽の「ニャーニャック」を鑑賞された両陛下。この日の晩餐会場では、8世紀にフエから日本に伝わった「抜頭(ばとう)」という雅楽の曲目を宮内庁楽部が披露した。
歓迎行事から晩餐会まで一日がかりのもてなしに加え、今回は6月1日にベトナムとの外交関係樹立45周年記念のレセプションに臨席するほか、2日には国家主席夫妻の宿泊先である迎賓館に赴き、別れのあいさつも交わされる。
相手が国王の場合、日帰りで近県を案内されることもある。宮内庁関係者によると、国賓の滞在中は、一日の予定を終えて宿泊先に戻ったのを確認してから就寝されるという。
接遇の手順は煩雑で、30日の歓迎行事では、陛下が赤じゅうたんの上での立ち位置を確認するため振り返られ、宮内庁幹部が手で示す場面もあった。例年秋にも国賓を招くことが多いが、宮内庁は高齢の両陛下にはご負担が大きいと政府に伝えているという。
今回が最後の国賓ご接遇の可能性もあるが、側近は「両陛下には最後かどうかということは関係なく、一度一度の機会を大切に、心を込めて取り組まれている」とおもんぱかった。産経ニュースより
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2018年5月31日木曜日
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