北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は26日の南北首脳会談で、6月12日の米朝首脳会談開催へ強い意欲を示した。トランプ米大統領による突然の米朝会談中止表明を受け、急きょ韓国の文在寅大統領との会談に臨んだ背景には、経済再建に向けて米国との対話ムードを何とか継続したいという正恩氏の焦りがうかがえる。
北朝鮮国営メディアは26日、東部・元山で建設中の「葛麻海岸観光地区」を正恩氏が現地指導したと報道。同地区では正恩氏の肝煎りで、外国人観光客誘致を念頭にした大規模なリゾート建設が進む。「経済再建」路線を掲げる正恩氏は「世界に二つとない海岸都市に立派に整える」と檄(げき)を飛ばしたが、米国との対話が頓挫すればすべて「絵に描いた餅」になりかねない。
文氏によれば、正恩氏は25日に突然韓国側に会談を要請し、26日の開催が決定したという。トランプ氏が米朝会談の中止通告で北朝鮮を揺さぶる中、米朝の「仲介役」の文氏を通じて、米国との対話意思をアピールする狙いだったとみられる。
ただ正恩氏は「対話」を切望する一方で、会談実現への条件である「非核化」受け入れには依然として慎重姿勢だ。文氏は、米国が求める「完全かつ検証可能、不可逆的な非核化(CVID)」に正恩氏が言及したか問われると、「米朝が実務交渉で確認するだろう」と曖昧に説明。正恩氏は文氏にも言質を与えなかった可能性がある。
非核化をめぐっては、核物質や関連施設の公開、国際原子力機関(IAEA)による査察、核兵器の国外搬出、検証の期限などで米朝が歩み寄れるかがポイント。トランプ氏は「体制保証」と「経済協力」をアメに北朝鮮の譲歩を促す構えだが、正恩氏には米国への不信感も根強い。「対話」と「非核化」の間でジレンマを抱えている。(c)時事通信社より
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2018年5月27日日曜日
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