日本大学アメリカンフットボール部の選手が重大な反則行為をした問題で、試合を主催した関東学生アメリカンフットボール連盟は29日に臨時の理事会を開いて、日大の内田正人前監督と井上奨前コーチを、最も重い「除名」とする処分を決めました。
今月6日に行われた日大と関西学院大学の定期戦で、日大の選手が、無防備な状態だった相手選手に後ろからタックルする重大な反則行為をして全治3週間のけがを負わせました。
試合を主催した関東学生連盟は規律委員会を設置し、「反則行為を指示された」とする日大の選手だけでなく、「意図的に指示はしていない」とする内田前監督などから直接、聞き取りをして事実関係の調査を進めてきました。
関係者によりますと、規律委員会は、日大の内田前監督と井上前コーチを「除名」、反則行為をした選手とチームに対して「公式試合の出場資格の停止」などとする処分案を理事会に提案したとみられ、理事会は内田前監督と井上前コーチを「除名」とする処分を決めました。
規定によりますと、処分は重い順に、「除名」、「資格のはく奪」、「団体活動の一時的または無期限停止」などの8種類です。
「除名」は永久追放に相当する最も重い処分で、理事会での決定のあと、各チームの代表が集まる総会の承認が必要となります。
関東学生連盟は、29日の理事会のあと、理事がスポーツ庁を訪れ、内田前監督と井上前コーチの処分などについて、鈴木大地長官に報告を行いました。
関東学生連盟はこのあと記者会見を開き、処分の理由などについて説明することにしています。
試合を主催した関東学生連盟は規律委員会を設置し、「反則行為を指示された」とする日大の選手だけでなく、「意図的に指示はしていない」とする内田前監督などから直接、聞き取りをして事実関係の調査を進めてきました。
関係者によりますと、規律委員会は、日大の内田前監督と井上前コーチを「除名」、反則行為をした選手とチームに対して「公式試合の出場資格の停止」などとする処分案を理事会に提案したとみられ、理事会は内田前監督と井上前コーチを「除名」とする処分を決めました。
規定によりますと、処分は重い順に、「除名」、「資格のはく奪」、「団体活動の一時的または無期限停止」などの8種類です。
「除名」は永久追放に相当する最も重い処分で、理事会での決定のあと、各チームの代表が集まる総会の承認が必要となります。
関東学生連盟は、29日の理事会のあと、理事がスポーツ庁を訪れ、内田前監督と井上前コーチの処分などについて、鈴木大地長官に報告を行いました。
関東学生連盟はこのあと記者会見を開き、処分の理由などについて説明することにしています。
内田前監督 大学の実質ナンバー2
内田正人前監督は62歳。日本大学を卒業後、母校に就職してアメリカンフットボール部のコーチを務め、2003年には監督に就任しました。
選手の育成に定評があり、関東学生アメリカンフットボール連盟の強化委員を務めた経験もあります。
選手の育成に定評があり、関東学生アメリカンフットボール連盟の強化委員を務めた経験もあります。
2015年に一度退任しましたが、去年監督に復帰し、復帰1年目で学生日本一を決める甲子園ボウルでチームを27年ぶりの優勝に導きました。
内田前監督は大学では人事担当の常務理事も務め、大学の関係者によりますと「大学では理事長に次ぐ実質ナンバー2に当たり、理事長から最も信頼されている人物」とされていました。
しかし、今回の問題を受けて、今月19日にアメリカンフットボール部の監督を辞任し、常務理事についても一時的に職務を停止しています。
内田前監督は大学では人事担当の常務理事も務め、大学の関係者によりますと「大学では理事長に次ぐ実質ナンバー2に当たり、理事長から最も信頼されている人物」とされていました。
しかし、今回の問題を受けて、今月19日にアメリカンフットボール部の監督を辞任し、常務理事についても一時的に職務を停止しています。
井上奨前コーチとは
井上奨前コーチは、日本大学アメリカンフットボール部内に13人いるコーチの1人で、ディフェンスラインを担当していました。
井上前コーチは、大学の付属校で都内にある日大豊山高校のアメリカンフットボール部で以前、監督を務めており、今回、反則行為をした選手を2年生と3年生の時に指導していました。
井上前コーチは今回の問題を受けて、アメリカンフットボール部のコーチを辞任していました。
井上前コーチは、大学の付属校で都内にある日大豊山高校のアメリカンフットボール部で以前、監督を務めており、今回、反則行為をした選手を2年生と3年生の時に指導していました。
井上前コーチは今回の問題を受けて、アメリカンフットボール部のコーチを辞任していました。
関東学生連盟とは
アメリカンフットボールの関東学生連盟は、関東や山梨県、新潟県にある大学の96チームが加盟する一般社団法人です。
関東学生連盟には、理事長をトップに理事会が設けられ、加盟する各大学から理事が選ばれています。
連盟は、春のオープン戦や秋のリーグ戦などの試合の運営のほか、指導者や選手に対する安全対策などを担うとともに、連盟の定款や規定に違反した団体や個人に対して調査をしたり、罰則を与えたりすることができます。
加盟するチームは関東学生連盟の1部から3部、それに4部に相当するエリアリーグに所属して、試合を行います。また、医学部や歯学部のチームで構成されたリーグや、7人制のリーグも設けられています。
関東学生連盟には、理事長をトップに理事会が設けられ、加盟する各大学から理事が選ばれています。
連盟は、春のオープン戦や秋のリーグ戦などの試合の運営のほか、指導者や選手に対する安全対策などを担うとともに、連盟の定款や規定に違反した団体や個人に対して調査をしたり、罰則を与えたりすることができます。
加盟するチームは関東学生連盟の1部から3部、それに4部に相当するエリアリーグに所属して、試合を行います。また、医学部や歯学部のチームで構成されたリーグや、7人制のリーグも設けられています。
罰則規定と処分
関東学生連盟の罰則規定によりますと、加盟する団体や個人が規定に違反したときなどへの処分は8種類あります。
最も重い処分は「除名」で、次いで「資格のはく奪」、「団体活動の一時的または無期限停止」、「公式試合の無期限出場資格の停止」、「公式試合の一定期間出場資格の停止」、「公式試合の一定数出場資格の停止」、「戒告」、「訓告」となっています。
重大な違反行為については、理事長が規律委員会を設置して審議をさせることができるとしていて、日大のアメリカンフットボール部の問題では、この規律委員会が事実関係の調査を行いました。
処分の決定は理事会が行いますが、このうち、連盟に復帰することができない最も重い「除名」は、理事会の決定のあと加盟チームの代表が集まる総会の承認が必要となっています。
最も重い処分は「除名」で、次いで「資格のはく奪」、「団体活動の一時的または無期限停止」、「公式試合の無期限出場資格の停止」、「公式試合の一定期間出場資格の停止」、「公式試合の一定数出場資格の停止」、「戒告」、「訓告」となっています。
重大な違反行為については、理事長が規律委員会を設置して審議をさせることができるとしていて、日大のアメリカンフットボール部の問題では、この規律委員会が事実関係の調査を行いました。
処分の決定は理事会が行いますが、このうち、連盟に復帰することができない最も重い「除名」は、理事会の決定のあと加盟チームの代表が集まる総会の承認が必要となっています。
試合のスケジュールは
関東学生連盟に加盟するチームは、例年4月から6月にかけて春のオープン戦を行っていて、関西学生連盟などほかの連盟のチームとも試合を行っています。
一方、秋のリーグ戦は1部から3部、それに4部に相当するエリアリーグに分かれて、毎年9月から12月に行われます。
日本大学も所属する最も上の1部リーグの「TOP8」は、8チームの総当たり戦で行われ、優勝したチームは大学日本一を決める甲子園ボウルへの出場権をかけた東日本の代表校決定戦に進むことができます。NHKニュースより
一方、秋のリーグ戦は1部から3部、それに4部に相当するエリアリーグに分かれて、毎年9月から12月に行われます。
日本大学も所属する最も上の1部リーグの「TOP8」は、8チームの総当たり戦で行われ、優勝したチームは大学日本一を決める甲子園ボウルへの出場権をかけた東日本の代表校決定戦に進むことができます。NHKニュースより
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