2018年5月24日、環球網は、台湾の海洋委員会の黄煌輝(ホワン・ホワンホイ)主任委員が、「日本の沖の鳥島は島ではなく岩だ」とする見解を示したと伝えた。
記事は、沖の鳥島が島なのか岩なのかについて蔡英文(ツァイ・インウェン)総統は、就任以降ずっとあいまいな態度を示してきたと紹介。「しかし、黄煌輝主任委員は23日の立法院内政委員会での質疑で沖の鳥島と太平島についての質問があった際、『沖の鳥は岩で、太平島は島だ。これは露出している陸地と関係がある』と明言した」と伝えた。
この回答に、国民党の黄昭順(ホワン・ジャオシュン)立法委員は「今の政府では誰も認める勇気のないことだ」と述べ、黄煌輝主任委員に対して拍手を送りたいとの考えを示したという。
しかし、海洋委員会の副主任委員で海岸巡防署署長の李仲威(リー・ジョンウエイ)氏は、「沖の鳥は論争のある海域で、台湾と国際認知との間には違いがある」と述べるにとどめた。そのため黄昭順立法委員は、「やっぱり主任委員(黄煌輝氏を指す)の方がガッツがある」と述べたそうだ。
記事は、沖の鳥島について台湾と日本との間にはかねてより論争があると指摘。「馬英九(マー・インジウ)時代には『沖の鳥は岩であって島ではない』との見解を示していたが、蔡英文政権になってからは、明確な見解を示していない」と伝えた。
政治大学国関センターの劉復国(リウ・フーグオ)研究員は、黄煌輝氏と李仲威氏の見解が異なっていることについて、政治的な考えの違いだろうとしつつも、「台湾の立場からすれば、沖の鳥が岩であることは非常にはっきりしている」と語った。
台湾メディアによると、黄煌輝氏が「沖の鳥は岩」と述べた後、民進党の立法委員は、「発言には注意するように」と暗に示し続けており、黄煌輝氏は、政権与党が正面から取り組む勇気のない事実を語ったことを示しているのだという。
また記事は、「台湾メディアは、『黄煌輝氏は蔡政権で初めて沖の鳥についての立場を明確にした人で、これによって蔡政権の立場が変化するかどうか推移を見守る必要がある』と分析している」と紹介。しかしこの一方で、「立場を変えるのは難しいだろう」とも指摘した。レコードチャイナより
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2018年5月25日金曜日
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