2017年10月26日木曜日

日本大使館を占拠した韓国大学生らの控訴審、検察の求刑に韓国ネットから不満の声

2017年10月24日、韓国・ニューシスによると、日韓慰安婦合意の無効を主張し、日本大使館でデモを行ったとして起訴された韓国の大学生キム・セムさんに対し、2審でも懲役刑が求刑された。

24日にソウル中央地裁で開かれたキムさんら大学生3人に対する控訴審の初公判で、検察は懲役1年6カ月を求刑した。検察は「罰金200万ウォン(約20万円)を宣告した原審は不当」とし、「原審を破棄し、原審で求刑した懲役1年6カ月を宣告してほしい」と主張した。

一方、キムさん側の弁護人は「キムさんがデモを行ったのは禁止された場所ではないため、共同住居侵入罪の適用は望ましくない。また、キムさんが申告せずにデモを主催した事実もないため、集会・デモ法違反の罪にも問えない」と反論。その上で「キムさんは元慰安婦のおばあさんの代わりに声を上げ、変化をもたらした勇敢な市民」とし、「おばあさんらの過去に胸を痛めた学生にできることは、韓国社会に声を発することだけだ」と主張した。キムさんは最終陳述で「行動の正当性を考慮し、無罪を宣告してほしい」と訴えた。

元慰安婦を支援する大学生団体「平和の蝶」の代表を務めるキムさんは2015年、会員らと共にソウルの日本大使館の建物に侵入し、「売国合意を破棄せよ」などと叫びながら約1時間にわたって占拠した容疑で起訴された。

1審は「キムさんの公訴事実を全て有罪と判断する」としながらも、「日韓合意に対する論争が続いている状況で、個人的利益のための行動ではなく不当性を知らせるためだった点、暴力行為がなかった点などを考慮した」として罰金200万ウォンを宣告した。

これについて、韓国のネットユーザーからは「信じられない。検察改革が必要だ」「国が正常な状態に戻るにはまだ時間がかかりそう」「200万の罰金でも許せないのに。無罪が妥当!」「正義が死んでいく。裁判所の正義とは何だ?」「賞を与えるべき人たちに懲役刑を?」「慰安婦合意は弾劾された
朴槿恵(パク・クネ前大統領)の作品だよ?」「ここは日本?」など検察の求刑に不満を示す声が寄せられている。

その他「
文在寅(ムン・ジェイン)大統領になっても何も変わらない。だまされた気分だ」「誰が大統領でも一緒。ここはヘル朝鮮」など文大統領に対する失望の声も。

一方で「気持ちは分かるけど、どんな時でも法律は守るべき」「感情に流されてはならない。大学生ならやって良いことと悪いことの区別ができるはず」と冷静な意見もみられた。  レコードチャイナより

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