神戸製鋼所は26日、グループ会社が生産する製品の一部が日本工業規格(JIS)の認定を取り消されたと発表した。対象となったのはコベルコマテリアル銅管の秦野工場(神奈川県秦野市)が生産した一部の銅管製品。自主点検の期間(2016年9月~17年8月)よりも前の製品で、4社の顧客に出荷していた。
JISの認証を行う日本品質保証機構(JQA)が秦野工場の品質管理体制を問題視して審査を進めており、基準に達していないと判断した。神戸鋼の川崎博也会長兼社長は記者会見で、グループ会社の一部製品が日本工業規格(JIS)の認定を取り消されたことについて「品質管理体制の見直しを図るとともに再発防止と信頼回復に向けて全力で取り組み、できるだけ早期のJIS認証の再取得を目指していく」と語った。
また、神戸製鋼所は、アルミ・銅製部材などの品質データを改ざんした問題を巡る安全性の検証結果を公表した。データ改ざんなど不適切な製品を納入したのは525社に上り、うち437社で安全性を確認した。内訳は顧客側で安全性を確認したのが229社で、顧客側で当面の問題はないと判断したのが91社、神戸鋼側で安全の確度が高いと判断したのは117社だった。
併せて26日付で弁護士など外部による調査委員会を設置すると明らかにした。データ改ざん問題を巡る自主点検や緊急監査などの調査は25日におおむね終えているという。外部調査委は神戸鋼の調査が妥当かどうかを再検証するほか、原因の究明や再発防止策を検討する。 日経新聞より
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2017年10月26日木曜日
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