2017年10月26日木曜日

米国の対応の違いを韓国メディアが指摘

2017年10月24日、韓国・文化日報によると、米韓、日米防衛相会談を立て続けに行った米国防総省が、韓国についてはたった三つの文章、日本については八つの文章の記者会見資料を発表していたことが分かり、その意図や背景、日米韓3か国の協力体制の行方に注目が集まっている。

米国防総省はジェームス・マティス国防長官がフィリピンで開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)拡大国防相会議の期間中、韓国の宋永武(ソン・ヨンム)国防長官、
小野寺五典防衛相とそれぞれ個別に会談したと明らかにした。

しかし、記者会見資料を見ると、米韓会談の内容と日米会談の内容は量と質に大きな差があるという。韓国との会談内容は三つの文章、109の単語に過ぎないのに対し、日本との会談内容は八つの文章、276単語が使われている。
北朝鮮の核問題について、韓国との会談内容に関する資料では「北朝鮮による脅威を含む地域的かつ世界的な安保事案を議論した」と簡単に言及されている一方、日本との会談に関する資料には「全地域の平和と安保を脅かす北朝鮮の挑発と核弾頭ミサイル開発を強く非難し、金正恩(キム・ジョンウン)体制の脅威に対応し、これを断念させるための協力を約束した」との内容が含まれている。

また、両国関係に対する表現にも違いが見られたという。米韓関係については「アジア太平洋地域の平和と安全のリンチピン(留め具)」とした一方、日米関係については「アジア太平洋地域の平和と繁栄、自由のコーナーストーン(礎)」と表現した。

この報道に、韓国のネットユーザーからは「現実を直視しよう。日本と敵対関係にある国を除いて全ての国が韓国より日本優先の外交をしている。日本は世界3位の経済力を誇る国という事実を忘れずに」「日本との国力や経済力の差を考えず、『日本と同じ扱いをせよ』と訴える韓国国民が恥ずかしい」「コリアパッシング(北朝鮮の核問題の議論から韓国が外されること)は本当だった」などと嘆く声が寄せられている。

また、「北朝鮮を支援し対話を望む国と、支援をしない上に米国の言うことを何でも聞く国を同じように扱うわけがない」と納得したり、「すでに米国は
文在寅(ムン・ジェイン)政権の意図と実体を把握しているということ!高い情報収集力を持つ米国なら可能だろう」と主張する声、「アジアを歴訪するトランプ大統領が韓国国会での演説で何を言うか楽しみだ(泣)」との懸念も。

一方、記事を報じたメディアに対し「いちいち比較する必要があるの?劣等感が強過ぎる」「無意味な比較。とても幼稚だ。そのうちトイレに立った回数まで数えるのでは?」との指摘もみられた。  レコードチャイナより

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