「強いリーダーが国民から強力な支持を受けたということが非常に重要だ」
安倍晋三首相の圧勝で終わった衆議院選挙の翌日である23日午前11時30分、ドナルド・トランプ大統領が安倍氏に述べた祝いの言葉だ。30分間行われた両首脳による電話会談は、安倍氏の圧勝を祝うためにホワイトハウスからの要請で行われた。トランプ氏が「大勝おめでとう」と伝えると、安倍氏は「実際は長く険しい選挙戦だった」と答えた。
安倍氏はまた「揺らぐことのない両国同盟をベースに最大限の圧力をかけ、政策を変えさせていくと遊説中に強く主張した」と選挙戦の雰囲気を紹介した。あわせて「2週間後の大統領の訪日を期待している。その時に北朝鮮問題などについて腰を落ち着けて話をしよう」と述べ、トランプ氏も「訪日をとても楽しみにしている」と応じた。
安倍氏の説明通り、今回の選挙戦中の遊説では、米国とトランプ氏への言及がない日はなかった。
選挙前日の21日にも、遊説の場で「11月に日本に来たらめぐみさんの両親に会って拉致問題に対する強いメッセージを伝えてほしい』とお願いしたところ、トランプ氏は『シンゾー、分かった。本当に悲しい話だ。米国は全力を尽くして拉致問題解決に協力する』と約束してくれた」(名古屋市金山駅での遊説)と声のトーンを高めた。このため「安倍氏の遊説場はトランプ劇場」という言葉が出回るほどだった。
安倍氏が選挙日をトランプ訪日直前の今月22日に決めたことをめぐっても「安保危機状況でトランプ氏との親交の深さと日米絵同盟の重要性を有権者に最大限ピールする戦略を立てた」という分析がある。「シンゾー」「ドナルド」とお互いファーストネームで呼ぶ2人の蜜月関係は、11月5~7日に予定されたトランプ氏の訪日期間中に最も劇的に現れる見通しだ。
男子ゴルフ世界ランキング3位の松山英樹選手を参加させるなど、安倍氏が心を込めて準備したゴルフのラウンドをはじめ、「おもてなし」と呼ばれる日本式の最高水準の接待をトランプ氏にプレゼントすることが確実だからだ。
安倍氏の圧勝を契機にした日米同盟の強化は韓半島(朝鮮半島)問題など北東アジア情勢にも相当な影響を及ぼす見通しだ。特に、両首脳間のスキンシップが深まる中で「中国けん制、北朝鮮圧迫」という日米両国の共通した利害がさらに鮮明になれば、北朝鮮問題で韓国の立場がないがしろにされる「コリアパッシング」が一段と進みかねないという懸念の声も上がっている。
ジョージ・W・ブッシュ大統領当時、ホワイトハウス国家安保会議アジア担当上級補佐官を務めた韓半島(朝鮮半島)専門家のマイケル・グリーン・ジョージタウン大教授は、中央日報紙のインタビューで「ホワイトハウスは初めは訪韓はなく日本だけに行きたかったものと考える。しかし、多くの専門家が韓米同盟で強力な連帯を示さない場合、北朝鮮を抑えることはできないと説得して訪韓日程も含まれることになったと聞いた」と伝えたことからも、このような懸念が根拠のない話ではないことが分かる。
世宗(セジョン)研究所のキム・ソンチョル首席研究委員は「安倍氏に対するトランプ氏の信頼が厚いため、東アジア政策で中国の習近平主席や文在寅大統領がいくら他の説明をしてもトランプ氏は安倍氏の言葉のほうを聞こうとする」としながら「特に、トランプ氏が北朝鮮政策において安倍氏と同じような強硬論側に立っているように見えるのも、両首脳の強力な信頼関係が反映された結果だと考える」と述べた。
安倍氏の執権が今後も続く以上、歴史問題で足を引っ張られた韓日関係に当面の変化はない見通しだ。国民大学日本学研究所の李元徳(イ・ウォンドク)所長は「基本的に大きな変化は起きないだろう」としながら「安倍氏が推進する改憲に弾みがつく状況なので、北朝鮮問題に対する日本との共助を弱めることは国益レベルでは望ましくない」と述べた。 中央日報より
ぼちぼちと生きているので、焦らず、急がず、迷わず、自分の時計で生きていく、「ぼちぼち、やろか」というタイトルにしました。 記載事項は、個人の出来事や経験、本の感想、個人的に感じたことなど、また、インターネットや新聞等で気になるニュースなどからも引用させていただいています。判断は自己責任でお願いします。
2017年10月24日火曜日
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